■ウッチャン好評の理由は視聴者目線

 内村のナレーションが注目されるようになったのは、実は最近の話ではない。4月10日の放送で「なつよ、私は約束通り、今もおまえと一緒にいるよ」と告げ、語りの内村がなつの父という設定が判明したときはかなり話題となり、驚きと感動の声が上がっていた。笑いも感動も両方こなせるというのが、名コメディアンであり役者でもある内村の強みだろう。なつの父役ということもあるが、内村の温和な人柄がにじみ出た語りはまさに名ナレーションだ。

 また朝ドラ好きを公言するだけに、ドラマ愛に満ちた視聴者目線の言葉が多いことも、語り部、内村光良の評価をより高めている。いずれにせよ、『なつぞら』がヒットすれば「なつよ……」は今年の流行語になるはずだ。過去にも『あまちゃん』の「じぇじぇじぇ」、『あさが来た』の「びっくりぽんや」など、ヒロインが発するワードが話題になったが、今年はナレーションのウッチャンが流行語大賞を受賞するかもしれない!(朝ドラ批評家・半澤則吉)

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