安倍晋三首相
安倍晋三首相

 5月30日、安倍晋三首相が「風は気まぐれで、誰かがコントロールできるようなものではない」と発言したことで、永田町に解散風が吹き始めている。そんな中、存在感を増しているのが、「“議員バッジをつけた織田信長”と呼ぶ人も」(政治部記者)と言われる人物。安倍首相の女房役・菅義偉官房長官だ。「テレビ画面越しでは、ボソボソとしゃべる影の薄い人物に見えますが、それは大きな誤解。実際には積極果敢で、しかも、誰よりも早く動く。安倍政権の“延命力”は、彼の力によるところが大きい」(前同)

 菅官房長官が“信長らしさ”を見せた顕著な例が、北朝鮮が弾道ミサイルを相次いで発射していた2017年のこと。未明にミサイルが発射されるや、秘書官よりも先に官邸に駆けつけ、記者が全員集まらないうちに会見を行ったのだ。「迅速さはもちろん、情報収集力を見せつけました。いち早く会見したのは、国民生活への影響を考慮したからです」(同)

 派閥争いが激しい自民党で、無所属なのも異例だが、その独自路線は「叩き上げと言うべき、その半生にある」と話すのは党関係者。秋田県出身の菅官房長官は、片道2時間かけて高校に通学。集団就職で上京し、段ボール工場に就職した。「しかし、現実の厳しさから“変わらなければ”と一念発起して大学を卒業。秘書を経て、横浜市議として政治家になりました」(前出の党関係者)

 その後、国政に転じてメキメキと頭角を現し、現在は官房長官の在職日数の最長記録を更新し続けている。それも、酸いも甘いも経験したからと言えるが、「安倍政権では、議員スキャンダルの“取り扱い”が非常に巧み。問題があれば、事前に手を打って炎上を防ぐ。彼に助けられた議員は数えきれない」(前同)

 しかも、「そうした議員が選挙となれば、応援に駆けつける面倒見の良さも持つ」(同)と言う。そんな“必殺仕事人”だからこそ、衆参W選という難しい判断も手中にある。「安倍首相が醸し出した解散風を、その日のうちに“無風”と話して打ち消したのは、2人で仕組んだから。とはいえ、首相の専権事項である解散を打ち消す力があることを改めて示した」(自民党中堅議員)

 新元号発表では「令和」と書かれた額を掲げ、新時代の幕開けを宣言した菅官房長官。座右の銘は「意志あれば道あり」というが、その道の先には、やっぱり“総理のイス”がある!?

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