立ち食いそば「食べていい、食べると死ぬ」虎の巻の画像
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 近年、栄養価の高さで注目されているそば。手軽に食べられて人気の立ち食いそばは、食べ方次第でヘルシーフードにも変身する。そもそも、そばは血流を良くするルチンを含み、食後の血糖値上昇が低く、肥満を抑える低GI食品でもある。そば自体が健康食品と言えるのだ。そば事情に詳しいライターの本橋隆司氏は、立ち食いそばでも、その効果が期待できると説明する。「これまで立ち食いそばに使われる麺は、そば粉の割合が低かったんですが、最近はそば粉100%、十割のそばを出す店が増えてきました。こういう店を選べば、そば粉の持つ栄養をしっかりとれますよ」

 また、立ち食いそばで、ふだん不足しがちな野菜も補える。「人気のかき揚げの具はタマネギがメイン。タマネギは動脈硬化の予防に効果のある硫化アリルをたっぷり含んでいます。硫化アリルは薬味のネギにも豊富に含まれているので、無料トッピングの場合は、店に迷惑にならない程度にたっぷり乗せましょう」(前同)

 ワカメもネギと同じく無料トッピングの場合があるが、こちらもコレストロールの低下に働くアルギン酸や、がん細胞の増殖を抑えるといわれるフコイダンを多く含む。ネギとワカメは必ず入れるようにしたい。

 健康効果の高い立ち食いそばだが、逆に体に悪い食べ方もあるという。その一つが、「丼ものをつけてしまう」ことだ。「そばは、あまり噛まずに食べられるので満腹中枢が刺激されにくく、つい丼を追加しちゃうんですが、これがダメなんです」(前同)

 かけそばだけなら、平均で350キロカロリーとヘルシーだが、そば店定番のミニカツ丼となると500キロカロリー、合計で850キロカロリーになってしまう。40代男性が1日に必要なカロリーが1500キロカロリーだから、これは明らかに肥満のもとだ。

 また、ツユに含まれる塩分も気になるところ。そば1杯に含まれる塩分量は約5グラムで、全部、飲み干すと、1日の塩分摂取量の半分に達する。塩分過多は高血圧を招き、脳卒中や心疾患のリスクを高めてしまうから要注意だ。「私の場合、毎日そばを食べていますが、ツユは必ず残しています。いつまでもおいしくそばを食べるための秘訣ですね」(前同)

 これからの季節は、ざるそばもおいしい時期。栄養価の高いそばを上手に食べて、この夏もピンピン元気で乗り切ろう!

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