ジャニー喜多川氏逝去。ジャニーズを育てた「魂の名言」の画像
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 7月9日午後4時47分、ジャニーズ事務所の代表取締役社長、ジャニー喜多川氏(本名:ジョン・ヒロム・キタガワ)が都内病院において永眠したと、ジャニーズ事務所から発表された。87歳だった。死因は、解離性脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血だった。

 ジャニー氏の容態については、7月1日、東京・六本木で嵐のCDデビュー20周年を記念した『ARASHI EXHIBITION “JOURNEY” 嵐を旅する展覧会』の記者会見で、6月18日に救急搬送されたジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川氏の容態について、松本潤(35)が、所属タレントとして初めて言及した。

「ご報告させていただきたいことがあります。6月18日に弊社の社長、ジャニー喜多川が病院に緊急搬送されました」という松本の発言を受け、NHKがすぐさま速報した。会見後、改めてジャニーズ事務所からマスコミ各社へ正式な書面が配布され、ジャニー氏の病名が、解離性脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血だということが発表されていた。

 6月18日、ジャニー氏が救急車で都内の病院に緊急搬送された連絡を受け、滝沢秀明(37)、中居正広(46)をはじめ、ジャニーズ事務所に所属するタレントの多くが病院に駆けつけた。

 搬送後、集中治療室での懸命な救命措置を行った結果、一般病棟に移ることができ、病院の協力もあり、ジャニー氏にとって子どものような存在でもあるジャニーズタレントたちやジャニーズJr.と、かけがえのない日々を過ごすことができたと、事務所の発表で明らかになった。また、ジャニーズタレントたちと過ごすことで、ジャニー氏の容態が一時的に回復するという奇跡的な光景も見られたという。

 通夜・告別式については、ジャニー氏にとって子どものような存在でもあるジャニーズタレントとジャニーズJr.のみで執り行う「家族葬」になるという。

 SMAPやをはじめ、ジャニーズ事務所のタレントたちをここまで国民的な存在にしたのは、間違いなくジャニー喜多川氏の手腕によるものだ。

 とはいえ、誰もが名前こそ知っているが、本人はほとんど表舞台に出ることはなく、人となりは知られていない。

 追悼の意を込めて、芸能界の第一線で活躍するジャニーズタレントに心から敬愛され、彼らに影響を与えたジャニーさんの名言を紹介したい。

 まずは、バラエティにジャニーズタレントが出演し、ジャニー氏の言葉を真似る際に必ずと言っていいほど出てくる言葉。「YOU、○○しちゃいなよ!」だ。

 ジャニー氏の代名詞ともいえる「YOU」には理由がある。東西でジャニーズJr.が300人近くに膨れ上がった所属タレントの顔と名前を覚えられないため、一括して「YOU」と呼んでいるのだ。それが奇しくも、ジャニー氏のフランクな人柄を表し、キャッチフレーズともなった。ちなみに、関ジャニ∞横山裕(38)だけは、名前が「裕(ゆう)」で紛らわしいため、「ヨコ」と呼ばれていたという。

 また、ジャニーさんは周囲には唐突に思える行動でも知られていた

 今年デビュー20周年を迎える嵐の相葉雅紀(36)。彼のデビューには秘話がある。

 ある日、ジャニー氏から、相葉の元に「YOU、パスポート持ってる?」と電話があった。相葉は「はい、あります」と返事をすると、「じゃあ、ハワイ行こう」と言われ、本人のあずかり知らぬところで、嵐に加入することになったという。ハワイでの嵐結成会見のための、渡航3日前の出来事だった。

 同じく嵐の松本がジャニーズ事務所に入所したきっかけも、ジャニー氏の鋭い先見の明があったからこそ。松本が、ジャニーズ事務所に履歴書を送ったところ、ジャニー氏から直接電話があり「今、六本木のテレ朝でレッスンやってるから、来ちゃいなよ」と誘われたという。

 他、オーディション会場には清掃員の格好に変装し、未来のジャニーズタレントたちの様子を観察しているといった話も、たくさんのタレントの口からバラエティで語られている。

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