7月1日、ジャニーズ事務所が、社長のジャニー喜多川氏(87)の現況について、公式コメントを発表した。
<2019年6月18日午前11時30分頃、体調の異変を訴え、救急搬送されたことから、現在、入院しております。病名は、解離性脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血でございます。(中略)今もジャニーは必死に頑張っておりますので、治療に専念することを最優先とさせていただきたく、ご理解くださいますと幸甚に存じます>
1日、デビュー20周年記念展示会イベントに出席した嵐の松本潤(35)は、
「6月18日に、弊社の社長、ジャニー喜多川が病院に緊急搬送されました。報告を受けて僕らは翌日19日、5人でジャニーさんのもとにお見舞いに行きました。その後も、それぞれ時間があるときに、なるべくジャニーさんの病室に通っているような現状です」「今はジャニーさんが1日も早く元気に回復してくれることを祈っています」
と語った。
ジャニー氏といえば、コメントは出すけど顔は出さない、そんなポリシーを頑として曲げない「ジャニーズ事務所の父」。誰よりもジャニーズのタレントを愛し、日本一タレントに愛され「イジられている」好々爺としても知られている。
ジャニー氏の名前は多くの人が知っているが、メディアには一切姿を表さないため、その実態を知る人は少ない。今回は改めて、ジャニー氏の伝説を紹介する。
■アメリカ生まれで英語も堪能
ジャニー氏の父親は、高野山米国別院第三代主監・喜多川諦道氏。アメリカの僧侶であるため、ジャニー氏もアメリカ・LA生まれ。
美空ひばりさんがアメリカ公演を行った際、ロサンゼルスでは、ジャニー氏がステージマネージメント全体を担当し、美空さんとも親しく交流するようになった。これが、日本の芸能界への進出のきっかけとなったという。
LA生まれで帰国子女のジャニー氏。20代のときにはアメリカ大使館で通訳として勤務していた過去や、英語教師として働いた経験もある。今でも英語が堪能なジャニー氏だが、滝沢に残されていたジャニーさんからの留守電が、すべて英語だった、という伝説もある。
■帝国劇場にある“永久予約席”
ジャニーズJr.の公演にたびたび足を運ぶジャニー氏。帝国劇場ではジャニーズの公演がよく行われるが、その際には劇場地下にある飲食店街の老舗喫茶店に必ず寄るという。店ではジャニー氏がいつ来店してもいいように、入口付近のテーブル席にはいつも「予約席」の札が置かれており、店が混雑したときでもジャニー氏がすぐ席に着けるよう、“永久予約席”になっているという。
■収録後にはお小遣いを振る舞う
所属タレントが多数出演するNHKのジャニーズ番組『ザ少年倶楽部』は、デビュー組だけでなくJr.も数多く出演するとあって、ジャニー氏も収録に立ち会うことが少なくない。収録後にはNHKの食堂で「YOUたち何か買いなよ」と、番組に出演したジャニーズタレントたちに数千円ずつ渡していたという伝説も聞こえてきている。
■3つのギネス世界記録に認定されている
ジャニー氏は、2011年に「最も多くのコンサートをプロデュースした人物」と「最も多くのナンバーワン・シングルをプロデュースした人物」としてギネス世界記録に認定された。翌年にも「最も多くのチャート1位アーティストを生み出したプロデューサー」としてギネス認定を受けている。
ジャニー氏は当時、「マイケル・ジャクソンは(ギネス認定)7つでしょ。記録を更新することは意義があること。3つを守りながら、常に新記録に挑戦していくことが大事です」とコメントを出していた。また関ジャニ∞の丸山隆平(35)は、ジャニー氏が常に自分が載ったギネスブックを持ち歩いていることを明かしている。
数々の伝説で知られるジャニー氏。これだけエピソードが豊富なのも、ジャニーズ事務所のタレントたちから愛される存在だったからに他ならない。ジャニー氏の一日でも早い快復を願って止まない。