今週の騎乗馬のお話をする前に――すでにご存じの方も多いと思いますが、JRAではこの夏から、降級制度の廃止に伴ってクラス分けが変更になりました。これまでの「500万下」は「1勝クラス」。「1000万下」は「2勝クラス」。「1600万下」は「3勝クラス」に呼称を変更。夏競馬の開催と同時に降級制度によって1クラス、あるいは2クラス下の条件で再スタートを切ることが可能だった、経験豊富な4歳馬にとって有利ではなくなりそうです。

 JRAやスポーツ紙などでは、混乱を避けるために現在は、◯◯勝クラスと◯◯万下という呼称を併記していますが、いずれ、これもなくなるでしょうから、今のうちに慣れておいたほうがいいかもしれません。

――面倒くさいなぁ。今までと同じでいいじゃん。そんな声も聞きますが、僕らジョッキーは決められたルールの中で次の1勝を目指して戦うだけです。

■G1宝塚記念はディープインパクトやメジロマックイーンで制覇

 話を今週の騎乗馬に戻しましょう。僕がこれまで宝塚記念を制したのは、1989年のイナリワン、93年のメジロマックイーン、97年のマーベラスサンデー、そして、06年のディープインパクトの4度。昨年はダンビュライトで5着。一昨年はキタサンブラックで9着という成績でした。

 ディープとともに歓喜を味わってから12年……毎年、「今年こそは!」と思っているんですが、残念ながら、この原稿を書いている時点で、騎乗馬は決まっていません。

■キズナ産駒の期待馬でダービーに向けて

 ただ、同日に行われる阪神の新馬戦での騎乗依頼をいただきました。パートナーはリメンバーメモリー。キズナ産駒の期待馬です。来年のダービーに向けて、まずは、確実な一歩を踏み出します。

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