小木博明(おぎやはぎ)
小木博明(おぎやはぎ)

 NHKの連続テレビ小説なつぞら』で、ウッチャンナンチャン内村光良のナレーションが注目されている。放送開始当初、内村はナレーションとしか明かされていなかったが、ドラマの第2週で広瀬すずが演じるヒロイン、奥原なつの父親役であることが分かると、ネット上では「なっちゃんへの優しくてあったかい語りかけの意味が分かった」などと話題になった。

 お笑いだけでなく、司会や俳優としても活躍している内村だが、ナレーションは初体験のため、6月1日放送のラジオ番組『ナイツのちゃきちゃき大放送』(TBSラジオ)に出演した際、「ナレーションって難しいね。本当にね、修行ですよ」と実感を込めて語ると、録音を終えるとちょっとやせているとその苦労のほどを明かした。

 内村のナレーション起用は意外だったが、最近、CMやドキュメンタリー番組などにも、意外な芸能人が起用されてることをご存知だろうか?

 昨年の2月ぐらいから流れていたセブン銀行のCMは、ATMが「使い心地いいって言われると照れちゃうな」などと、擬人化して語りかけてくる内容で「心地よい声」などと好評だった。実は、そのナレーションを務めていたのは、俳優の池松壮亮だった。CMだけでなく一部のATMでは、同年3月末までの限定で“池松壮亮ATM”として、操作ナビゲーションがすべて池松の声になっていたらしい。

『M-1グランプリ2017』で優勝をした、とろサーモンのツッコミ担当、村田秀亮は、お笑いネタ番組『あらびき団』(TBS系)で、パフォーマーとしての出演ではなくあらびきではない芸(マジックや演舞など)のナレーションを担当。これをきっかけに、セガのアーケード用カードゲーム『古代王者 恐竜キング』のCMの声も担当した。その後も多くのナレーションを務めていて、自宅にはナレーション用のキットがあるという。

 また、人気ドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)は、週ごとにいろいろな人がナレーションを務めている。アナウンサーや声優など、声の仕事のプロのほか、谷原章介高橋克実竹内結子宮崎あおいなど、多くの俳優を起用。また、ダチョウ倶楽部上島竜兵や、おぎやはぎ小木博明柳原可奈子など、シリアスな内容からはイメージできないお笑いタレントも起用しており、他の番組では耳にすることがなさそうな、意外なナレーションが話題になっている。

 ふだんは出演者に目が行きがちだが、ナレーションは番組をナビゲートする重要な役割である。出演者ばかりでなく、誰が語っているのか注目してみるのも面白いだろう。

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