■ジャニーズ帝国の新体制はどうなる?

 ジャニーズなしで現在の芸能界は成立しない。そんな“ジャニーズ帝国”を作り上げたジャニー氏が重篤な状態に陥っており、今後ジャニーズ事務所はどういう体制になっていくのかにも注目が集まっている。

「新社長に就任すると言われているのは、藤島ジュリー景子氏。ジャニーさんの姉で副社長を務めるメリー喜多川氏の娘で、ジャニーさんにとっては姪に当たります。ただ、ジャニーさんのカリスマ性に引かれてジャニーズ入りしたタレントや、ジャニーさんに才能を見出されてデビューしてスターになっていったタレントばかりですから、正直、“ジュリー氏についていく”というタレントがどれだけいるか分かりませんね。“世襲”という理由でジャニーズ事務所を継がれても……と思っているタレントは少なくないでしょう。

 また、ジャニーさんはジュリー氏のマネジメント力をそれほど買ってはいなかったんです。ジュリー氏が担当するジャニーズグループはメンバーの脱退や不祥事を起こしたりで、ジャニー氏は“僕の作ったグループが壊れていく……”と嘆いていたと聞こえてきています。ジュリー氏が担当するTOKIOは昨年、山口達也(47)が脱退。ジャニーさんの肝いりでデビューしたKAT-TUNも3人が脱退、NEWSもメンバーの脱退やスキャンダル続きですからね。

 むしろ元SMAPマネージャーで、稲垣吾郎(45)、草なぎ剛(44)、香取慎吾(42)とともにジャニーズ事務所を去ったI女史のほうを評価していたといいます。『週刊文春』(6月27日発売号、文藝春秋)も、ジャニーさんが“次の社長”としてI女史の名前を挙げていたと報じていましたよね。Kis-My-Ft2や山下智久(34)など、“I女史派”だと言われるタレントたちはいまだにI女史と連絡を取っているとも聞こえてきています」(ジャニーズ事務所に近い芸能プロ関係者)

 ジュリー氏が引き継ぐことになるというジャニーズ事務所だが、注目すべきは滝沢の動きだという。前出のジャニーズ事務所に近い芸能プロ関係者は続ける。

「滝沢は昨年いっぱいで芸能界を引退し、ジャニーズ事務所の子会社『ジャニーズアイランド』の社長に就任しました。しかし、ジャニーズアイランドの発行済株式の総数200株のうち、滝沢は1株も持っていない、いわゆる“お飾り社長”だと言われていました。

 一方で“ジャニーさんが引退するとき、ジャニーさんが持つジャニーズ事務所本体の株を滝沢に譲って、彼がジャニーズの新社長になるのでは?”といった話もジャニーズ周辺ではささやかれていました。実際、ジャニーさんと滝沢の関係はそれほど深い信頼関係で結ばれています。滝沢は当初、昨年で芸能界からもジャニーズからも完全に離れることを決めていたそうです。それを引き止めて“ジャニーズの改革を一緒にやろう”と言ったのがジャニーさんだそうです。ジャニーさんが滝沢に、自身が全体の約60%持つとされるジャニーズ事務所本体の株を譲る意思がある可能性は十分考えられます。ジャニーズアイランドの社長として、滝沢はJr.を売り出すために営業活動、構造改革に邁進していますし、その頑張りを目にしているJr.も多い。そして、彼らからの厚い信頼を受けていることをジャニーさんは知っていたでしょうから」

 滝沢はテレビ局やスポンサーに積極的に出向いて、ジャニーズJr.のプロフィールが載った『ジャニーズJr.名鑑』を見せながらJr.を売り込んでおり、元トップアイドルとは思えないくらい腰も低く、土下座する勢いで営業活動をしていると聞こえてきている。

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