ビートたけし
ビートたけし

 芸能界の超大物の離婚劇に、世間は驚いた。ビートたけし(72)と妻の幹子さんとの協議離婚が成立したのだ。「慰謝料は200億円とも伝えられたが、幹子さんは弁護士を通じて、その報道内容を完全否定。“たけしのジョーク”を真に受けないようにと配慮を求めました」(芸能記者)

 ただ、39年にわたる別居生活を送りながら、たけしが今になって結婚に終止符を打ったのには、やはり深い理由があるようだ。「それは、現在のパートナーであるA子さんのためでしょう。もし離婚していなければ、たけしが亡くなった後、妻とA子さんの間に相続トラブルが起こるのは必至。あらかじめ諸問題をクリアにしておきたいということなのでは」(前同)

 また、相続専門税理士は、たけしの離婚には “思いやり”を感じると言う。「当然ながら、遺産を受け取るには相続税がかかる。しかし慰謝料ならば、基本的に非課税。遺産を相続するより手元に残る額は大きくなりますから、妻や家族への“生前分与”だったという見方もできるんです」

 自分が健在のうちに人生のケジメを――。実は最近、同じくケジメをつけた大物お笑い芸能人が、もう一人いる。加藤茶(76)だ 。「先日、45歳年下妻の綾菜さんが芸能事務所入りを発表しましたが、これは加藤さんの“献身”の表れのようなんです」(芸能関係者)

 どういうことか――。「元気なうちに妻の活躍を後押ししてあげたい。自分の死後、妻がタレントとして活躍できるよう、加藤さんは今のうちに、その道筋をつけてあげたいと思っているようです。“妻をよろしく”という遺言状代わりの行動とも言えます」(前同)

 “大物2人”の遺される者たちへの気遣いは、大いに見習いたいところだ。「近年は、遺産相続のトラブルが増加傾向。たとえ遺産ゼロでも、金銭的価値のほとんどない遺品1個が揉めごとのタネになることすらありますからね」(相続問題に詳しい弁護士)

 では、相続トラブル回避に、我々はどうすれば?「生きている間に家族と相談しておくこと、全てはこれに尽きます。遺産問題は子どもや妻からは切り出しにくい話ですから、自分から動いてください」(前同)

 たけしと加藤のように、そのときに備えていれば、憂いなしだ。

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