パリの北東40キロにあるシャンティイ競馬場で行われた3歳牝馬クラシックレースの第2弾、G1ディアヌ賞。2戦2勝のアマレナとの初コンビで挑んだレースは16頭立ての15着に終わりましたが、得るものはありました。

 15番枠からスタートしたアマレナは終始、外の4~5番手をキープ。最終コーナーでの手応えもまずまずで、直線入り口では先頭に並びかけるほどの勢いもありました。最後にペースが上がったところで、ついていけなくなったのは、他の馬に比べるとまだ完成途上の段階だったからだと思います。結果は結果として受け止めなければいけませんが、でも、しかし、フランスではダービー以上に人気が高く凱旋門賞に次ぐレースとして注目されているG1に、キーファーズの松島オーナー、フランスで開業している小林智調教師とのオールジャンパンで挑めたことは、間違いなく次につながる貴重な経験でした。

――またしても、凱旋門賞の夢は遠のいた? そんなことはありません。諦めないかぎり、今回の悔しさも含めて、すべては凱旋門賞に通じているはずです。

 めげず、挫けず、勇気を持って。これからも日本のホースマンが一つになって挑戦し続ければ、きっと日本の競馬の未来は明るいはず……と言いたいところですが、僕が日本を離れている時期に、日本では、禁止薬物により156頭が競走除外となる前代未聞の事件が起きてしまいました。通常、馬の飼料は、『競走馬理化学研究所』の検査を受け、陰性を確認されたものだけが販売されます。ところが、検査を受け、陰性が確認されていますと明記してあったサプリメントに、興奮作用や強心作用のある禁止薬物が含まれていたというんです。

 なぜ、こんなことが起きてしまったのか? 二度と起きないようにするには、どうすればいいのか? 競馬サークルの一員として今回の不祥事をお詫びすることはもちろん、失った信用を取り戻すために、僕は僕にできることを……目の前のレース、一つ一つに全力を尽くします。

■木梨憲武が名づけ親のゴータイミングでG3ラジオNIKKEI賞へ!

 週末は、キーファーズの松島オーナーの愛馬であり、親友、木梨憲武氏が名づけ親でもあるゴータイミングと一緒に福島競馬・G3ラジオNIKKEI賞に参戦。彼にとっては初めてとなる重賞制覇を目指します。

 東北の競馬ファンの皆さん、30日、日曜日は福島競馬場でお会いしましょう!

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