賀来賢人
賀来賢人

 俳優の賀来賢人(29)が6月25日放送のラジオ番組『伊集院光とらじおと』(TBSラジオ)で、ドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)で初めて主役に抜擢されたときの意外なエピソードを明かしていた。

 この日、賀来が大学を中退して俳優一筋で生きていくことを決意し、映画やテレビ、舞台で活躍するまでの経緯を語った後、番組パーソナリティを務めるタレントの伊集院光(51)が、「“俳優・賀来賢人”を作っていくうえでの恩人は?」と質問した。すると、賀来は『今日から俺は!!』の脚本・演出を務めた、ドラマ演出家、映画監督の福田雄一氏(50)の名前を挙げ、福田氏が演出した舞台に初出演して以来、常に食事をおごってもらっていた恩があると明かした。

 また、3年ぐらい前に賀来が「僕どうしたらいいですかね?」と相談したところ、福田は「おまえぐらいコメディを若手でやってるやつはいないんだから、そこを強みにして、若手でコメディで一番になりなさい」と言葉をかけてくれ、俳優としての目標を示してもらったという。それまで賀来は、舞台では喜劇をやっていたが映像作品ではやっていなかった。また、やる機会もなかったのだが、その言葉をきっかけに福田がチャンスをくれるようになり、『今日から俺は!!』の主演に選ばれ、「そこから自分の中で流れが変わった」と賀来は振り返った。

 続いて、伊集院が「今までの役者人生で一番キツかった仕事は?」と質問すると、賀来は「主演をやらせていただくときは大変ですね。台本を一番覚えなきゃいけないし、常に出てるし」と答えた。そして初主演ドラマ『今日から俺は!!』について、「誰よりもフザケて、誰よりもアクションをして、ずっと出ずっぱり」だったため、ものすごくキツかったと明かした。

 さらに、賀来は主演を務める緊張感に負けていたそうで、撮影が始まる前日に「顔面に湿疹みたいのができちゃったんですよ」と告白。プレッシャーがかかったうえに、体力的にもキツかったため、小栗旬(36)など、いつも主演を務めている俳優仲間のことを「飄々と楽しんでやってるから、主演をやる方はスゴいんだなってあらためて(思った)」と胸中を明かした。

 そこで、アシスタントの竹内香苗アナ(40)が、どうやってプレッシャーなどを克服したのか聞いたところ、賀来は福田に「主演ぶってるんじゃねぇよ」とダメ出しされたそうで、「コイツ、今、プレッシャーに負けてる」と見抜かれていると分かり、肩の荷が下りたと語っていた。

 大ヒットとなった『今日から俺は!!』は、4月5日に行われた同作の“全話イッキ見上映イベント”で、映画化が発表さた。早くも期待の声が多く上がっているが、賀来賢人にはプレッシャーを跳ね返して、頑張ってほしいものだ。

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