高橋真麻
高橋真麻

「おもしろくなければテレビじゃない」というキャッチフレーズを掲げ、絶頂期の80年代から90年代前半には、12年連続「視聴率三冠」を獲得。2004年からも7年連続「視聴率三冠」に輝くなど栄華を極めていたフジテレビだが、ここ最近は視聴率が低迷。民放4位が定位置になりつつある。

 視聴率が絶不調で、CMの売り上げでは民放の視聴率トップをひた走る日本テレビの足元にも及ばないフジテレビだが、制作現場をはじめ徹底したコストカットと、映画『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』、『翔んで埼玉』などの大ヒットで、決算では増収増益になったという。

 さらに6月26日に、フジテレビの新社長に遠藤龍之介氏(62)が就任。遠藤社長は、芥川賞作家の遠藤周作氏の長男で、慶應義塾大学を卒業後にフジテレビへ入社。『銭形平次』『旗本退屈男』などの人気時代劇ドラマを担当した後、2003年に広報局広報部長に就任。2013年からは専務取締役としてフジテレビを支えてきた。

「フジテレビの復活」という大きな期待を受けて社長に就任した遠藤氏。しかし、新社長が早々に取り組んだある改革に、フジテレビ局員、関係者から大ブーイングの声が上がっているというから穏やかではない。

 フジテレビで働く放送作家が話す。

「新社長が最初に取り組んだ改革というのが、実は社員食堂の改革だったんです。そこでまず行われたのが“社員割引の廃止”。これまで、フジテレビの社食は社外の人が支払う“正規料金”と、フジの社員用の、8割引の価格で食べられる“割引料金”という2つの料金体系で成り立ってきました。ところが、今回の改革で“正規料金”に一本化することになり、フジ社員は割引の恩恵を受けることができなくなってしまったんです。これは、フジ社屋で働く人にとっての平等性を考えてくれた改革でいいですよね。まあ、社員は不満かもしれませんが。

 ですが、もう1つの改革には全社的にブーイングが出ているんです。18階のレストラン『DAIBA』で、社員から好評だった、取り放題の“サラダバー”が廃止され、“DELIプレート”という1回だけサラダを盛ることができるシステムに変更されたんですよ」

 サラダバーの廃止で、「タダ同然で、サラダを食べまくる」ことができなくなり、がっかりしている社員も少なくないとか。元フジテレビアナウンサーの高橋真麻(37)もその1人ではないか、と前出の放送作家は続ける。

「フジテレビの局アナ時代、真麻は、このサラダバーを愛用していて、サラダを食べまくっていたんです。ある時、彼女がランチタイムの終わり頃に社食へ行くと、サラダがほとんど残っていないことがあり、”なんなの!? 葉物も何もないじゃない!”と、ブチ切れて、真麻はそこから一歩も動かなくなってしまったこともありました。約10分後、店員は怯えながら、追加のサラダを運んできていましたね。真麻が、まだフジテレビ社員だったら、今回の社食改革には相当激怒し、最悪、単独ストライキまで踏み込んでいた可能性もありますよ」

 食べ物の恨みは恐ろしい。コストカットの名の下の社食改革が、社員の士気を損ない、ひいてはさらなる業績低迷の要因にならなければいいのだが……。

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