清原果耶
清原果耶

 平均視聴率20%を超える絶好調が続くNHK朝の連続ドラマ小説『なつぞら』。そんな同ドラマに7月1日放送回から強力な“戦力”が投入された。広瀬すず(21)演じる主人公・なつの妹である千遥役の清原果耶(17)だ。

「NHKは今回、千遥が初登場する当日まで演じる女優が誰であるかを伏せていました。放送当日、画面に登場した瞬間が“キャスト発表”になるという異例の方法をとったんです」(芸能記者)

 千遥は、同じく戦災孤児であったなつや兄・咲太郎(岡田将生=29)たちと生き別れ、5歳にして預けられた親戚の家でひどい仕打ちを受ける。その結果、わずか6歳で家を出るなど壮絶な人生を送ってきた。

「“いなくなった千遥はその後、どのように生きているんだろう”と視聴者の興味がピークに達したところで、満を持して登場。そのインパクトは抜群で、演じる清原にも注目が集まりました。翌7月2日の姉・なつと電話で話すシーンでは、あまりにも自然に流れた清原の涙に世間は仰天しました。7月3日の放送回では、千遥はなつが育てられた柴田家で乳搾りを体験するのですが、その際の演技がまた素晴らしかった」(前出の芸能記者)

 清原演じる千遥は、初めて牛の乳搾りをする。当然、最初は上手くいかず、草刈正雄演じる牧場主・泰樹から「1本つづ折るようにやるんだよ」とアドバイスを受ける。千遥がその通りやると、見事、ミルクが出てくる――。

「乳搾りができたとき、千遥から満面の笑みがこぼれるのですが、それが抜群なんです。まさに千遥がそこにいる。笑みも、乳搾りに初めて成功したうれしさがこちらに伝わってくるナチュラルなものでした。千遥は暗い過去を抱えていますが、陰もしっかりと感じさせてくれて、わずか3日間の登場ながらその存在感は圧倒的です」(前同)

 清原は女優デビューが、今回と同じNHK朝ドラの『あさが来た』だった。それ以降もNHK大河ファンタジー『精霊の守り人』で綾瀬はるか(34)演じる主人公・バルサの幼年時代を演じたり、昨年放送のNHKの連ドラ『透明なゆりかご 産婦人科医院 看護師見習い日記』では主演に抜擢されるなど、NHKの秘蔵っ子として育てられてきた。これほどまでにNHKの寵愛を受ける理由はなんと言っても、清原の17歳とは思えない存在感とズバ抜けた演技力だろう。

「今年1月に公開された映画『デイアンドナイト』の重要な役に彼女を起用した、同作でプロデューサーを務めた山田孝之(35)も清原を“役柄のキャラクターを瞬時にくみ取ることができるし、専属契約を結びたいくらい”と絶賛していましたね。

 これほどまで大絶賛を浴びる清原の評判に、気が気でないのは広瀬すずでしょうね。実は、広瀬と清原は今回の朝ドラ以前に2018年3月公開の映画『ちはやふる-結び-』ですでに共演をしています。そのほかにも、雑誌『Seventeen』の専属モデルをバトンタッチする形で引き継いだことや、全国高校サッカー選手権大会の10代目応援マネージャーを広瀬が、14代目を清原が務めた過去などもあり共通点が多い。清原は、広瀬の後をずっと追ってきたとも言えるわけですが、作品における存在感や演技力は、清原が決して“後輩” に甘んじてはいないでしょうね」(芸能プロ関係者)

 7月3日放送回の視聴率は、22・2%とそれまでと比べて2%近くアップし“清原の乳搾り”効果は明白。「年下のかわいい妹のような存在」だと思っていたら、いつの間にか自らの存在を脅かす「強力なライバル」に成長していたというのはよくある話。2人の実力派若手女優の共演が見られる朝ドラから、ますます目が離せなくなりそうだ。

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