深田恭子
深田恭子

 多くのメディアで2019年夏クールドラマのヒット予想がされているが、その中で“大穴”とされているのが、深田恭子(36)主演で7月11日にスタートする『ルパンの娘』(フジテレビ系)だ。泥棒一家が主役という設定は『白い巨塔』『モンテ・クリスト伯』など重厚なドラマを生みだしてきた木曜劇場35年の歴史の中でも異質。大コケの香りがしなくもないが、視聴者の期待は意外なほど高い。

 マイナビニュースの、夏の民放連続ドラマの中で“最も期待する作品”アンケートでは、なんと第1位。本サイトで行った“7月ドラマ再注目作品”アンケートでも、(33)が主演する『偽装不倫』(日本テレビ系)や、上野樹里の初月9単独主演が話題になっている『監察医 朝顔』(フジテレビ系)に続く第3位となっている。

 この信頼度はズバリ、深田恭子にあり。筆者も、これまで何度も「コケるだろう」と予測したドラマが、深キョンの有無を言わさないかわいさにより名作に覆るという事態を、何度も体験している。たとえば05年の『富豪刑事』(テレビ朝日系)、そして19年の『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)だ。

 他の女優がやればイライラしそうなキャラクターを、深キョンはキョトン顔ですべて「アリ」にしてしまうのだ。今回はコスプレ要素も多そうだし、彼女の麗しき七変化に、より期待が持てるというもの。深く考えず、ひたすらそのキラキラしたその存在感を愛で、現実逃避できる。これぞ、深キョンドラマの醍醐味なのである。

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