■ランキング2位は高知県

 続いてワースト2位にランクインしてしまったのが高知県。特に、財政状況の悪さは全国2位と大きく足を引っ張っている。「公共サービスなどへの満足度は低く、老後を過ごすには不安が大きい。日本総合研究所による『幸福度ランキング』の18年度最新版でも、全国最下位というデータが出ています」(高知県出身のライター)

 また、高知はアクセスの悪さでも知られている。「本州から陸路で行くのは至難の業で、飛行機も昨年月に、やっとLCC(格安航空会社)が就航するまで、高額のANAとJALのみでした」(旅行代理店関係者)

 3位は愛媛県。要因は、交通マナーの悪さのようだ。「愛媛といえば、交差点で直進してくる対向車よりも早く右折する、危険なローカル交通ルール“伊予の早曲がり”が有名ですからね」(地元紙記者)

 実際、人口10万人あたりの交通事故死者数は全国ワースト2位にもなっている(17年/県警発表)。「横断者の死者数は1位、自転車運転中の死者数は4位と、交通事故に関するあらゆる死者数ランキングで、軒並み全国ワースト10に入っています」(前同)

 5位の佐賀県、6位の香川県も同様に、交通マナーに問題があるようだ。「事故発生件数自体では愛知県がトップで、17年は3万9115件。特に名古屋市東区泉の高岳交差点、名古屋市中区栄の瓦町交差点、名古屋市南区要町の要町交差点は、それぞれ15件も事故が発生した“魔の交差点”です」(保険会社社員)

 ちなみに、人口10万人あたりの交通事故死者数の全国ワーストは福井県で5.26人。しかしランキングでは、事故、事件、詐欺発生率が軒並み低く、全国2位の長寿県。“住みたくない街”47位、すなわち“住みたい街”トップのはずだが、これ、いかに!?「住みやすい土地柄だけに、80歳を超えてもマイカーを運転する元気な高齢者が多いんです。ただ、本人に自覚はなくても、視力や聴力、反射神経は衰えるため、一つ間違えば、重大事故になりやすい。高齢者の死亡事故の割合が上がっているため、死亡事故が日本一なんです。免許自主返納の取り組み強化が求められます」(自治体関係者)

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