■特殊詐欺発生率は東京都がダントツだが

 4位の岡山県は、特殊詐欺発生率の高さも目立つ。「台風の被害が少なく、日照時間も長い。長らく地震も起きていないことで、おおらかな性格の高齢者が多いためでしょうか。はがきやメールでの架空請求に騙されるケースが今も多く、18年中の特殊詐欺被害は、3億8000万円を超えてしまいました」(地元の警察関係者)

 とはいえ、特殊詐欺発生率は、やはり東京都がダントツのワースト1位。江東区でアポ電強盗の末に80歳女性が殺害されるなど、凶悪な事件も記憶に新しい。

「19年現在、特殊詐欺被害は、高級住宅街の世田谷区が75件で1位。次いで北区が69件で2位、練馬区、板橋区が62件で3位です。他にも、大田区、江戸川区が上位で、23区中央部よりも市部や他県との境目の区域に多いという特徴があります。家に固定電話を備えたファミリー層やシニア世帯が多い地域が危険なようです」(ジャーナリスト)

 人口の多い都会ほど犯罪被害は多くなる傾向だが、例外だったのが42位の神奈川県。特殊詐欺は発生率5位と、他の都市部と同様に被害は多いが、重要犯罪の発生率は全国9位。東京、千葉、埼玉など首都圏や、名古屋、大阪、京都、兵庫、福岡といった大都市に比べると低く、やや意外にも思える。

「人口10万人あたりの刑法犯認知件数は、政令指定都市の中でも横浜市が最少。川崎市も2番目に少なく、イメージよりもはるかに治安は良いです」(地元の警察関係者)

 あなたの住む地域は大丈夫?

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