7月7日放送の『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)で準絶滅危惧種が発見されたところ、それに対する厳しい意見がネット上で視聴者から相次いだ。
この日の番組では、新宿区内の大学屋上にあるTOKIOのベース基地で、都会と自然の共生を目指す“新宿DASH 生き物を呼ぶ街づくり”を放送。番組が開始して早々、基地のハート池で謎の物体を見つけたTOKIOの国分太一(44)が「ちょっと待って、これなんだろう?」と生物専門家の川上洋一氏(64)に尋ねると、川上氏は「うわ、すごい! これね、絶滅危惧種です」と驚きの声を上げた。
なんでも、その謎の物体は環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されているイチョウウキゴケという植物で、国内に約1800種類あるコケの中で唯一、水の上に浮かんで生活するコケだという。どうやら、2018年7月にハート池を作った際、東京の青梅から運んできた土にイチョウウキゴケの胞子が紛れ込んでいたらしい。
そんなイチョウウキゴケについて、川上洋一氏は「これ、けっこうね、水田ではよく見られたんですけど、かつては。ただ、きれいな水にしか住めない」と説明。除草剤の使用や湧き水の減少も相まって激減しているイチョウウキゴケだが、風車を利用した循環システムがハート池の水をきれいにしたことで、繁殖することができたという。
また、ハート池には、準絶滅危惧種に指定されているアカハライモリのつがいを放していたのだが、国分太一はそのつがいから誕生した赤ちゃんを発見。次々に目にする準絶滅危惧種に、国分らは歓喜の声を上げていた。
しかし同番組ではこれまでも希少生物を数多く見つけてきたためか、視聴者の反応は盛り上がりに欠けていた。ネット上では「いつからだろう。鉄腕DASHで絶滅危惧種とか幻の〇〇とか聞いても驚かなくなったのは」「当たり前のように絶滅危惧種が登場する鉄腕DASH」「今宵の鉄腕DASHも絶滅危惧種祭りか」などといった、冷めた反響が相次いでいた。
これら生物の発見は貴重なものなのだが、視聴者の間で“飽き”が出始めているのも事実だろう。次は何にチャレンジすれば見る人に喜んでもらえるのか、スタッフも悩ましいところだ。