■ジャニーイズムを継承する滝沢&横山

 ジャニーズアイランドの発行済株式の総数200株のうち、滝沢は1株も持っていない、いわゆる“お飾り社長”だと言われてきた。しかし、もし新体制でジャニーズ事務所本体の社長も任されることになるとなったら、驚きでしかない。

「株を持っていないという滝沢ですが、“ジャニーさんが引退する際、ジャニーさんが持つジャニーズ事務所本体の株を滝沢に譲り、彼がジャニーズの新社長になるのでは?”といった噂もジャニーズ周辺ではささやかれていました。実際、ジャニー氏と滝沢の関係はそれほど深い信頼関係で結ばれています。滝沢は当初、昨年で芸能界からもジャニーズからも完全に離れることを決めていたそうです。それを引き止めて“ジャニーズの改革を一緒にやろう”と言ったのがジャニー氏だそうです。

 7月6日、ジャニー氏が作・演出を手掛け、演出補佐として滝沢も製作陣に加わった舞台『ドリームボーイズ』製作発表会見で、滝沢は“ジャニーイズムをみんなで守っていく”と、これからもジャニー氏の意志を引き継いでいく決意表明と思える発言をしました。Jr.や滝沢と同世代以下のジャニーズタレントにとって、滝沢の求心力の高さや舞台演出は信頼されていますし、ジャニー氏の薫陶を最も受けてきたのが滝沢です。滝沢は自分自身でも舞台やコンサートなど、エンタメの何たるかを体感してきた経験があるため、ジュリー副社長もそういった経験を買って滝沢の社長就任を決める可能性もあるかもしれません」(前出の芸能プロ関係者)

 関西ジャニーズについても気になるところ。

「関西ジャニーズの支社長就任説が流れる横山は、中学時代からバイトをして家計を支え、その後ジャニーズに入所し、経済的に苦しい生活を脱した過去があるため、事務所、そして何よりジャニー氏に恩義を感じているといいます。最近では関西ジャニーズJr.の指導役にも抜擢され、恩返しを、とばかりにプロデュース業にも精力的に動いていたところでした。

 関ジャニ∞だけでなく、ジャニーズWESTやなにわ男子など、関西ジャニーズ出身のグループの活躍は横山のプロデュース力があったからこそ、という評価も聞こえてきています。“横山裕関西支社長”というのは十分あり得るのではないかと思います」(前同)

 レコード会社関係者は話す。

「私は、やはり現実的には、ジュリー副社長が新社長に就任すると思います。それはかつて、母のメリー副社長が断言していたことですから。ただ今後、偉大すぎたジャニー氏と比較されるジュリー氏には多大なプレッシャーが降りかかっていくことでしょう。そうしたことを考えると、会社の経営の部分はジュリー氏が担い、その下でタレントのマネジメント、プロデュースは滝沢がやることもあり得るのかも。そして同様の役割を横山が関西で行う、そういう体制になる可能性は決してゼロではないと思います」

 天国に旅立ったジャニー氏。滝沢をはじめとする自身が育て上げた“子どもたち”のさらなる成長を見守っているに違いない。

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