大泉洋
大泉洋

 大泉洋(46)主演のドラマ『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)が7月7日にスタートし、初回の平均視聴率が13.5%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、高い数字を記録して話題となっている。まずは放送を振り返り、このドラマに今後期待するポイントを見ていきたい。

 大手自動車会社トキワ自動車の経営戦略室次長だった君嶋隼人(大泉洋)はエリート社員として活躍していたが、常務の滝川(上川隆也/54)と衝突。これをきっかけに君嶋は府中工場の総務部長となり、事実上の左遷となった。その後、君嶋はトキワ自動車のラグビーチーム「アストロズ」のゼネラルマネージャーを兼務することを知り、成績低迷、14億円の赤字、君嶋への反発と、さまざまな問題を抱えるラグビーチームと相対することになるのだった。

 このドラマの原作は、過去に同じ枠の日曜劇場で大ヒットとなった『半沢直樹』や『下町ロケット』も手がけた池井戸潤。どれも中年サラリーマンが大企業を相手に全力で勝負を挑むストーリー、ということが共通している。また、過去に同じ日曜劇場で人気を博した『小さな巨人』は、主人公の長谷川博己(42)の上司、香川照之(53)が最大の敵だった。主人公と敵キャラ(上司)という、分かりやすい対決を描く作品が、日曜劇場では成功を収めているのだ。

 今回の『ノーサイド・ゲーム』は、ラグビーチームとともに大逆転を目指す君嶋を大泉洋、君嶋の天敵である滝川を上川隆也が演じる。人気実力派の2人が火花を散らす本作は、企業もの、上司とのバトルもの、という“日曜劇場ヒットの法則”に、見事に乗っかった作品といえよう。その一方でネット上では「既視感を感じる」という声も散見されるのだが……。

  1. 1
  2. 2