７月９日に放送スタートした、石原さとみ（３２）主演のドラマ『Ｈｅａｖｅｎ？～ご苦楽レストラン～』（ＴＢＳ系）で、斬新すぎる演出が「ウケ狙いすぎ」「テンポ悪い」などと不評だったようだ。
このドラマは佐々木倫子の同タイトル漫画が原作で、フレンチレストランを舞台に風変わりなオーナー、黒須仮名子（石原さとみ）と個性的な従業員たちとの間で繰り広げられるコメディ。
第１話は、フレンチレストランで働いていた伊賀観（福士蒼汰／２６）が仮名子にスカウトされ、彼女のもとで働くことに。しかし、そのレストランは駅からも繁華街からも住宅地からも遠く離れた墓地の中にある。しかも彼女が集めた従業員は、伊賀以外はフレンチ未経験の素人ばかりで……という展開。
今回、視聴者から不評を買ったのはキャストや脚本ではなく演出だった。その一つとして、従業員が仮名子に対して思っていることを、頭上に幽体離脱したような顔が浮かび上がって“心の声”として語るのだが、ツイッター上では「ウケ狙いすぎて、寒い」「ヘンな演出。役者はいいのに、テンポ悪い」などと批判の声が相次ぎ、「期待してたのに１５分でギブアップ」と、途中で脱落する人が続出していた。
この演出について、主演の石原も違和感を感じていたようだ。石原は放送日の朝、番組宣伝でラジオ番組『伊集院光とらじおと』（ＴＢＳラジオ）に出演した際、「なんか面白いんです」と言いつつも、撮影の後で演技をＣＧ加工されることに「撮影、不安で仕方ないです」と苦笑い。「（特撮用の）グリーンバックで撮っていて、（演出家に）“このへんに（顔が）フニャンに出てきます”って言われても、みんな“はぁ～”ってなってて」と、共演者も出来上がりのイメージがつかめず、不安そうだったと明かした。
第１話の平均視聴率は１０.８％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）と２ケタ発進で、同局の同時間帯のドラマとしては好調なスタート。しかし、視聴者の反応を見ていると、この数字をキープできるか不安だ。ドラマの展開とともに、今後の演出方法にも注目したい。
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