7月13日、元SMAPの中居正広(46)が、MCを務める『中居正広のニュースな会』(テレビ朝日系)で、7月9日に87歳で亡くなったジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川氏への思いを初めてメディアで口にした。
ジャニー氏の逝去を受けて、多くのジャニーズタレントが11日にコメントを発表したが、その中に中居のコメントはなかった。
『ニュースな会』では、番組の冒頭からジャニー氏の訃報を伝え、ジャニーズの歴史を振り返った。SMAPのデビュー当時の映像が流れると、中居が微笑む場面も見られた。
10分ほどのVTR明け、中居がそれまでコメントを出さなかった理由を説明した。
「公式的なコメントをさせてもらっていない。たまたまなんですけど、プレミア12のリリースが昨日、一昨日だったんです」と切り出した。11日、中居が『世界野球プレミア12』で『侍ジャパン公認サポートキャプテン』に就任するという発表があった。そのため、「ずいぶん前から、プレミア12はこの日と決まっていた。(ジャニーさんについて)コメントしてしまうと、プレミア12の話題がにごってしまうし、大事なジャニーさんのこともにごってしまう。差し控えさせていただいた」と、語った。
その後、中居はジャニー氏への思いを口にした。
「僕は(ジャニーさんがまだ)怖かった世代かな。すごく厳しくしてもらいました」と話し、「トークのスキルを一番最初に見出してくれたのはジャニーさん。15歳とか16歳のときなんですけど」と思い返しながら語り、「ユーのマイクは入ってないんだよ!」と言われたエピソードなど、笑いも交えつつジャニー氏との思い出を振り返った。
さらに、「たくさんの人に愛されるように教育と育成をして世に出した。でも、このタイミングで“たくさんの人々に愛されるように”と言ったジャニーさんが、一番愛されているなと感じた。言ってあげたい。“あなたが一番、愛されちゃってるよ”と」と、目に涙を浮かべてジャニー氏についてコメントした。
「やはり中居は自分の口から直接、ジャニーさんについて語りたかったようですね。また、“プレミア12の話題がにごってしまう”というのも、エンターテインメントを何より大事にしてきたジャニーさんの教えを守った考え方。
ジャニーさんはデビューしたグループのコンサートに細かい指示は出さなかったのですが、SMAPだけは別でした。SMAPがデビューして数年経ってもジャニーさんが現場に来て、メンバーそれぞれにアドバイスをしていたそうで、中居にはコンサートの全体的な指示をしていたとか。また、中居のJr.時代、“ユー歌下手だね”と言いつつも、カスタネットを持って、ジャニーさんが直接レッスンをしていたといいます。
中居が現在のようなスターになれたのジャニーさんとともに過ごした下積み時代があったからこそ。中居はジャニーさんに並々ならぬ恩義を感じている、だからこそカメラの前で、自分の口からコメントを出したかったんでしょうね」(芸能プロ関係者)