宮脇咲良、矢吹奈子、本田仁美…完成されたK‐POPの世界に挑んだAKB48グループ3人の実力は!?の画像
※画像はIZ*ONE『Buenos Aires(Type A)(DVD付)』より

K‐POPでいってみよう! 第1回

 山田孝之主演で映像化される村西とおるの評伝『全裸監督』の著者であり、多くのノンフィクションを手がける本橋信宏は、無類のK‐POPファンでもあった。K‐POPの魅力について縦横無尽に語ってもらう連載がスタート!

 3人娘というのは日本人に合っているのだろう。

 TWICEの日本人3人組、ミナ・サナ・モモの大活躍につづき、日韓合同オーディション番組「PRODUCE 48」に挑戦したAKBグループ39名のなかから日本人3名、宮脇咲良矢吹奈子本田仁美が勝ち残った。

 韓国9名、日本3名、合計12名でIZ*ONEが結成。
 あのTWICEが9名なのに、ちょっと多すぎやしないかと思ったが、なんの心配もなかった。IZ*ONEデビュー曲「La Vie en Rose」は12名でなければ成立しないと言っても過言ではないくらい、12名がシンクロしている。薔薇の花をイメージして12名で花びらをつくったかと思うと、真っ赤な花びらが散っていく様を12名が体現する。

 花びらを散らすかのようにセンターで踊るリーダーのウンビ(隠れ巨乳)を見ると、私はふと、伊賀の影丸の木の葉火輪の術を思い出した(60代以上でないとわからないか)。

 日韓合同オーディション番組「PRODUCE 48」に挑戦したAKBグループ39名。

 なんやかんや言われるが、秋元康、よくぞ挑戦させた。

 AKBチーム39名がK‐POPオーディションに挑戦したことを、「伊賀の影丸」つながりでたとえると、薩摩藩が雇った影の忍者7名が影丸のいる公儀隠密側とどれくらい太刀打ちできるか闘いを挑んだ、シリーズ最高傑作「七つの影法師の巻」を思い起こすのである。

 挑んだ影の忍者側がAKB選抜チーム、挑まれた影丸たちが韓国側。

 下馬評では、完成されたK‐POPの世界で日本側が互角に戦うのは無理だろうというのがもっぱらだった。

 選抜が終わってみると、合格者はAKB側からは3名のみ。36名が討ち死にした。

 選抜に立ち会ったFTISLANDの実力派ボーカル・ホンギが、選抜が終わってから、AKBグループの高橋朱里村瀬紗英宮崎美穂3名に率直な感想を吐露している。

「思ったより(韓国選抜と日本選抜の)差があって、先生たちもどうしようと話していた」

 ダンスも歌唱もはるかに差があったのは事実だったようだ。

 ところが――。

「ステージの上ではこっち(日本側)が強いです。(AKBは)歴史があるグループだから。吸収が早い。トレーナーたちも、めっちゃ早いって言っていた」

 日本で人気があるFTISLANDのホンギがリップサービスで言ってるわけではなかった。

 IZ*ONEがデビューしてから、宮脇咲良がテクニカルなK-POPダンスについていけるか、おおかたのファンが心配していたが、ついていってるじゃないか!

「La Vie en Rose」のラストでスカーフをヒップから取り出すバージョンでは、宮脇咲良は取り出すのが最後でヒヤヒヤさせるのだが、古いAKBファンに言わせると、あの子ならヒヤヒヤさせるくらいやりかねない、という。

 ちびっ子の矢吹奈子がアニメの声優っぽく自身を紹介すると、アニメファンの韓国人から声援がわく。

 矢吹奈子、宮崎咲良のキャラ立ちと比べると、本田仁美(ひーちゃん)の地味ぶりが気になった。

 AKB選抜総選挙でも5回目で82位に入ったくらいで、日本でもさほど目立ったわけではなかった。
 日韓合同オーディション番組「PRODUCE 48」では、視聴者投票12人中9位で合格。

 よくぞ入ったと思った。

 ひーちゃん、大丈夫か。

 韓国の人気番組「知ってるお兄さん(Knowing bros)」にIZ*ONEが登場したとき、本田仁美は得意のチアリーダーを披露した。

 キレキレのダンスで大受けしたのだが、「韓国スタイル!」と言って、横から入ってきたのが韓国のお笑い芸人・俳優のイ・スグンだった。

 また変なちょっかいを出されたらどうする? 過去に違法賭博で謹慎を余儀なくされたこの役者、アイドルいじりが達者なのだ。日本でいえば、吉本の今田耕司か。

 イ・スグンが韓国スタイルのチアリーダーを踊る。お国柄をあらわすかのようにパワフル、手足をグルングルン振り回して踊る踊る。スタジオ大受け。

 さあどうする? 受けて、われらがひーちゃん、韓国スタイルでチアリーダーをやってみた。

 イ・スグンに負けず劣らず、手足をグルングルン! うまい。韓国のパワフル一辺倒ぶりを体現している。スタジオ大爆笑。

 そういえば日本凱旋公演のとき、ステージで冒頭見事にセンターで踊ったのも本田仁美だった。

 日本人3人組恐るべし。

 潜在能力があることをホンギが看破したのも、もっともだった。

*教訓
 K‐POPで日本人が成功するには、韓国のお笑い芸人とタッグを組むべし。

*本田仁美チアリーダーの回

K‐POPでいってみよう!

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