マツコ・デラックス
マツコ・デラックス

「10月の番組改編に向けて、各テレビ局は最終調整に入っています。その中でも金曜夜8時の枠は大改革が起こることになりそうです!」

 そう話すのは、広告代理店関係者。各局は、金曜8時の時間帯にどのような番組を放送することになるのだろうか。

「まず、テレビ朝日ですが、32年間同じ時間帯に放送してきた歴史ある音楽番組『ミュージックステーション』を9時に移動させ、8時には『マツコ&有吉 かりそめ天国』(現在は水曜午後11時20分~)が昇格することになるようです。また、バナナマンが司会を務める日本テレビの『沸騰ワード10』は、7時から8時に移動すると聞こえてきています」(前出の広告代理店関係者)

 TBSでは、同時間帯に安住紳一郎アナウンサー(45)司会の『ぴったんこカン・カン』を放送中だ。

「実は、これだけ各民放テレビ局が金曜8時台の改革に乗り出したのは、NHKの『チコちゃんに叱られる!』(金曜午後7時57分~8時42分)に対抗するためと言われています」(前同)

『チコちゃんに叱られる!』は、昨年4月よりレギュラー化。「好奇心旺盛でなんでも知っている5歳」という設定の着ぐるみの少女・チコちゃんが、ナインティナインの岡村隆史(49)をはじめとする解答者に、日常的すぎて考えたこともないような疑問を投げかける、クイズバラエティ番組だ。

 解答者が答えに詰まると、チコちゃんの顔が巨大化し、「ボーっと生きてんじゃねーよ!」のセリフで叱られるという、番組内のやりとりも人気で、昨年7月度のギャラクシー賞月間賞にも選出されている。さらに「ボーっと生きてんじゃねーよ!」というセリフは、新語・流行語大賞トップテンにも選出され、社会現象にもなった。

「平均視聴率15%超えは当たり前で、土曜日の朝8時15分からの再放送でさえ15%を超えてくる。今年2月4日から10日までの『週間高世帯視聴率番組10』(ビデオリサーチ調べ、関東地区)では、『チコちゃん』の再放送が18.0%を記録して、娯楽部門の週間1位になるという異例の事態にもなり、テレビマンの間でも話題となりました。

 各局は『チコちゃん』に対抗するため、高視聴率が期待できる番組を金曜8時台にぶつける編成にするようです。現在、テレビ朝日の8時台に放送されている『ミュージックステーション』は、スペシャルの際にが出演すれば10%を超えることもありますが、ここ最近は6~7%前後。

 現在、深夜帯の『かりそめ天国』の司会は、人気のマツコ・デラックス(46)と有吉弘行(45)ですから、ゴールデン帯に昇格すれば視聴率が期待できるでしょう。また、バナナマンに加え、出川哲朗(55)、カズレーザー(35)ら人気タレントがレギュラーを張る『沸騰ワード』も10~13%の視聴率で好調です。来年のTBSの東京五輪特番で総合司会を務めることが明らかになった、安住アナの『ぴったんこカン・カン』も黙ってはいないでしょうね。五輪に向けて豪華なゲストを出すなど、番組を強化してくるはずです。10月からは民放各局による壮絶な“チコちゃん潰し”が見られそうですね。」(制作会社関係者)

 各テレビ局による“包囲網”は、『チコちゃん』の快進撃に歯止めをかけられるのか!? 一方の『チコちゃん』は「ボーっと番組作ってんじゃねーよ!」とばかりに、並みいるライバル番組を蹴散らすことができるのだろうか!?

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