宮川大輔
宮川大輔

 日本テレビの人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』の放送内容に、でっち上げの疑いがあるとして審議してきたBPO(放送倫理・番組向上機構)の放送倫理検証委員会が、7月5日の記者会見で「放送倫理違反があったと言わざるを得ないと判断した」と発表。

 審議の対象となっていたのは、『イッテQ!』の大人気企画で、世界中の珍しいお祭りに宮川大輔(46)が参加する『世界で一番盛り上がるのは何祭り?』だ。

 昨年11月に『週刊文春』(文藝春秋)が、同企画に“ヤラセ”があると報じ、その後、日テレサイドは、「祭り企画をめぐり、みなさまに疑念を抱かせ、ご心配をおかけする事態に至ったことについて深くお詫び申し上げます」と謝罪し、それ以降、『祭り企画』が制作されることはなかった。

 しかし、7月29日、日本テレビの小杉善信社長が定例記者会見を行い、「私たちとしては条件が整ったところで祭り企画は再開するつもりで現在準備しております」と、『祭り企画』を再開する意向を明らかにした。さらに、今後の取り組みとして「BPOの意見書を熟読し、何が我々に欠落していたかというのを、しっかりと胸にとどめ、それを実践していく」と明言したのだ。

「『イッテQ!』は、ここのところ、同時間帯にテレビ朝日系で放送されている『ポツンと一軒家』に視聴率で差を広げられていて、何としても巻き返しを図りたい。そういった意味で『祭り企画』の復活は、番組関係者としても歓迎したいところなのですが、『祭り企画』再開にあたっては2つの大きな問題があるんです」

 そう話すのは日本テレビで仕事をする放送作家。2つの問題とはいったいなんなのか?

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