山下智久
山下智久

 ここのところフジテレビが好調だ。昨年夏に公開された、山下智久(34)主演の映画『劇場版 コード・ブルー-ドクターヘリ救命救急-』は、興行収入は93億円と、2018年公開の邦画でナンバーワンを記録。また、今年2月に公開された、二階堂ふみ(24)とGACKT(45)が主演を務めた映画『翔んで埼玉』も興行収入31億円を記録し、テレビ事業は低調だったものの映画事業が絶好調で、今年度の決算では黒字となっている。

 遠藤龍之介氏(63)が新社長に就任し、悪かった視聴率も底をうった感がある同局だが、ここにきて心配の火種がくすぶっているという。

「いまのところ表面化はしていませんが、大きな問題につながる可能性があるんですよ……」

 と話すのはフジテレビ関係者。火種とは、毎週土曜日19時から放送されている『超逆境クイズバトル!! 99人の壁』(以下、『99人の壁』)のことだという。同番組は、俳優の佐藤二朗(50)がMCを務める人気クイズ番組。

 3度の特番を経て、2018年10月からレギュラー番組としてスタートした『99人の壁』。一般人、有名人を含む100人の参加者の中から選ばれた1人のチャレンジャーが、それを阻止しようとする99人の「ブロッカー」を相手に、自分の“得意ジャンル”でクイズに挑戦し、5問連続で正解することができれば、賞金100万円を獲得できるというクイズバラエティ番組だ。

 個性派俳優の佐藤が初MC&初レギュラーを務めることもあり、同番組は開始前から話題を呼んでいた。

「『99人の壁』は、1年に2回程度、フジテレビ内で行われる『企画プレゼン大会』から生まれた番組で、当時入社2年目だった若手社員が出した企画でした。同企画はプレゼン大会で金メダルを獲得し、番組化されることが決まったんです。パイロット版の第1弾が2017年12月31日に放送され、その後、2回のパイロット版の放送を経てレギュラー化。フジテレビはこの若手社員と個性派俳優の佐藤二朗に、土曜日19時のゴールデン枠を任せる、大英断を下したんですね」(放送作家)

 これが成功し、「この前の特番の時に初めて見て非常に面白かったので楽しみにしていたレギュラー放送、やはり面白い。クイズ対決の形式や問題の難易度とか傾向も絶妙なバランスだし、なにしろ佐藤二朗さんのMCがメチャクチャ面白い」などと、視聴者からも好評価を得ていた。

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