ドラマ『牡丹と薔薇』で一躍有名になった小沢さん。このたび、深田恭子さん主演の『ルパンの娘』では妖艶な美魔女役に挑戦。そんな彼女の心境を、聞いてきました!
――ドラマや映画のみならず、バラエティでも大活躍の小沢さんですが、デビューのきっかけは?
小沢 高2のときにスカウトされたんですね。その頃はすごく未来にワクワクしていた時期だったんですけど、絶対に女優になりたいとか、なれるとは思ってはいなかったです。できたらステキだな、カッコいいな……ぐらいで。それでちょっと始めてみたら、気持ち的にどんどん固まっていって。それまで演技とか、まったくやったことがなく、ゼロからのスタートだったので、最初の頃はすごく苦労したというか、現場で勉強させてもらっていた……という感じでしたね。
――親御さんには反対されませんでしたか?
小沢 そうした活動に反対とかはなかったんですが、実家は門限があったぐらい厳しかったんです。中学生ぐらいまではちゃんと守っていたんだけど、高校生になったら、ちょっと弾けて広い世界を見てみたいという思いにもなりましたね。
――門限は何時ぐらいだったんですか。
小沢 門限は夜9時でした。でも、ある日、ちょっと遅くなって鍵が掛かって家に入れなくなって、窓から入ったりとか(笑)。そういうヤンチャな時期もありました。
――デビュー後は多くのドラマや映画に出演されましたが、やっぱり小沢さんが名前を売ったのは、昼ドラ『牡丹と薔薇』(04年)だと思います。
小沢 中島文博さんの脚本で、意地悪役ではあったけど、世界観がすごく面白いなって。セリフも独特で不思議な感じで、「コレをすごく頑張ってやったら面白くなるぞ」っていう期待しか、自分の中ではなかったですね。
――あそこまでハードなキャラを演じ切れるかな、という不安は……。
小沢 まったくなかったです。ああいうキツいキャラは、当時は初めての体験で周りからも「演じていてキツいでしょ、この役」みたいなことを言われたんですけど、私からしたら「いやいやいや、けっこう面白いよ」って(笑)。撮影も中盤からは、むしろ楽しいなって思えるシーンも増えてきた感じでしたね。
――女優として引き出しを増やすことができたと?
小沢 ホントにそうですね。私の人生の、同時に女優としても、あのドラマはターニングポイントですね。
■年下の恋人と結婚
――プライベートでは2014年に結婚されました。
小沢 主人は私より8つ年下ですけど、それまで年下と、おつきあいしたことはなかったんです。
――ご主人が初めての年下の恋人ということですか。それまでは年上がタイプだったんですか?
小沢 タイプというか、なぜか年上の人からしか好かれなかった、というか(笑)。先輩の方から告白されたりということが多くて、あんまり、それ以外のシチュエーションがなかったんですね。だから、私自身も年下とは合わないんだろうなって思っていたんです。役のイメージとかあるんでしょうけど、周りからも、ものすごく年上の人と結婚するよって言われていて。それが結局は年下の、私が面倒を見るようなシチュエーションになってしまって。
――人生、何があるか分からないですね。
小沢(しみじみと)ホントにそうですよね~。