田村淳(ロンドンブーツ1号2号)
田村淳(ロンドンブーツ1号2号)

 ジャニーズ事務所社長であるジャニー喜多川氏の逝去や、ジャニーズ事務所から元SMAP3人への圧力報道。さらには、雨上がり決死隊宮迫博之(49)とロンドンブーツ1号2号の田村亮(47)による「謝罪会見」を発端にする、所属事務所と芸人とのお家騒動などなど……。

 2019年は、まだ半分しかたっていないにもかかわらず、芸能界を揺るがすさまざまなニュースが報じられた上半期。前回から引き続き、テレビ・雑誌で活躍する芸能レポーター、ワイドショーディレクター、ワイドショープロデューサーの3人に集まっていただき、上半期の芸能ニュースについて、座談会形式で意見を語ってもらった。

 今回も引き続き、闇営業問題と、その裏側に迫る――。

■闇営業問題で恩恵を受ける各ワイドショー

「今回の闇営業問題を、内心、喜びながら見ているのは我々ワイドショー関係者でしょうね。宮迫と亮、事務所の会見前後は、各局のワイドショーや朝の情報番組の視聴率もかなり良かったですからね」(ワイドショープロデューサー)

「本当、特需ですよ。“経営陣が変わらない限り辞める”と発言した加藤がMCを務める『スッキリ』(日本テレビ系)は、同時間帯、テレビ朝日で放送されている『羽鳥慎一モーニングショー』にまったく太刀打ちできずに、大幅なリニューアル話や打ち切り話も出ていました。ところが、加藤の発言から平均視聴率は10%を超え。松本人志さん(55)、東野幸治さん(51)が出演する『ワイドナショー』(フジテレビ系)も7月21日の緊急生放送は16.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、番組最高視聴率を記録しましたからね」(芸能レポーター)

「その中でも特に『バイキング』(フジテレビ系)は調子がいい。宮迫と亮の記者会見以降、6~7%の視聴率を取って、横並びトップに。『バイキング』の後番組となる『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)も、そのまま引き続き調子がいいんですよね」(ワイドショープロデューサー)

「ただ、『グッディ!』は、我々関係者の間ではあまり評判がよくない。最近、視聴率が好調なこともあって、取材も過激で、取材対象をバイクでつけ回したりと、超イケイケ。最近も闇営業問題で謹慎中のスリムクラブ内間政成(43)の沖縄の自宅まで行って、関係ないお母さんにまで話を聞いてました。さすがに“やりすぎ”という声が上がっていましたね」(ワイドショーディレクター)

「まあ、それだけ強気な取材ができるのも視聴率がいいからなんでしょうが、やり過ぎはマスコミに対する不信感にもつながりますから、こちらとしてはちょっと控えてほしい」(ワイドショープロデューサー)

「『バイキング』と『グッディ!』の好調の余波を受けて、これまで午後のワイドショーで独走し続けてきた『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)の視聴率が低迷していますよね」(芸能レポーター)

「これまで会見などの、“王道ニュースは『ミヤネ屋』”という信頼感がありました。ところが、5時間以上という長時間にわたった事務所側の会見は『グッディ!』のほうが視聴率が良かったんです。これは今までになかったこと。『グッディ!』は坂上忍(52)の『バイキング』の勢いを受けて、というところは大きいですが、いよいよ宮根誠司(56)の尻に火がついたといえます。

 読売テレビ制作の『ミヤネ屋』は、もともと地元関西での視聴率が悪かったんですが、全国でも勝てなくなってきた。宮根は“独自のことをやろう!”と発破をかけているそうですよ」(ワイドショープロデューサー)

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