■バッターでは履正社の井上広大らがプロ垂涎

 さて、今年の夏は投手の有望選手が多いが、もちろん野手にも「金の卵」はいる。中でも、野手最大の注目株といえば、激戦区・大阪を制した履正社の井上広大だろう。「名門・履正社で1年夏からベンチ入り。187センチ・95キロと高校生とは思えないボディで、ここまで通算47本塁打を打っている、右のスラッガーです」(在阪スポーツ紙記者)

 県大会では、3試合連続弾も放っており、その長打力は、まさにプロ垂涎だ。「春のセンバツでは、星稜・奥川に完璧に抑えられた。その屈辱をバネに、さらに成長しましたね。まだまだ伸びしろはあると思いますよ」(スカウト関係者)

■桑田真澄や清原和博に肩を並べる大記録

 1年生から活躍していたという点では、そんな井上をもしのぐのが、智弁和歌山の黒川史陽、東妻純平、西川晋太郎の3選手。「黒川、東妻、西川は、今大会で1年の夏から5季連続の甲子園出場となります。これは桑田真澄清原和博(PL学園)、荒木大輔(早実)ら、過去に9人しか達成していない大記録。智弁トリオは、彼らにも負けない逸材ということでしょう」(スポーツライター)

 特に、キャプテンを務める黒川は、スカウトの注目を集める存在でもある。「俊足巧打の1番打者ながら、高校通算34本塁打というパンチ力も持っている。同点打、逆転打も多く、ここぞというときにヒットが打てる勝負強さは魅力的です」(プロ球団関係者)

 巧打と言えば、花咲徳栄(埼玉)の遊撃手・韮澤雄也の評価も高い。「広角に打てるバットコントールが最大の持ち味。春にはU-18代表合宿にも参加していますが、すでに1年生のときから注目されていた選手です」(前同)

 走攻守そろった韮澤は、今秋のドラフト候補の一人。花咲徳栄は過去4年連続でプロ選手を輩出しており、それに続くかも注目される。「花咲徳栄からプロ入りした歴代選手と比較しても、打撃はいい。一方で守備の面には、やや物足りなさも感じますね」(持木編集長)

 激戦が予想される夏の甲子園。金の卵たちがどんなプレーを見せてくれるのか。あるいは思いもよらぬニュースターが誕生するのか。目が離せない――。

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