滝沢秀明
滝沢秀明

 ジャニーズの舞台といえば、クオリティの高さや演出の壮大さなどが聞こえてくるが、その実情は、ファンでない限りなかなか知ることはできない。

 そこで今回は、中でも評価の高い2作品を詳しく紹介する。

 まずは『Endless SHOCK』。今年3月で1700公演を達成した、Kinki Kidsの堂本光一(40)が座長を務める舞台だ。

 ジャニー喜多川氏が作・構成・演出を務め2000年11月、『MILLENNIUM SHOCK』というタイトルで帝国劇場にて初演された同舞台。以後毎年公演が行われ、2005年からは『Endless SHOCK』として名前と内容を一新。脚本・演出・音楽すベてを光一が担当している。

 内容は、カンパニーを率いてショーに人生を捧げる男・コウイチが仲間と衝突し、成長しながらブロードウェイを目指すというもの。「Show must go on(何があってもショーを続けろ)」というジャニー氏の想いが舞台のテーマとなっている。

 アクションやダンスは激しく、劇中での見どころはなんといっても、1幕での光一の階段落ちと、多様なフライング。

「帝国劇場で行われる光一くんがハシゴからハシゴへ飛び移る“ラダーフライング”は2階の客席まで光一くんが飛んできます。これは、2階で観ているお客さんはどうしても距離が遠くなってしまう、という光一くんの配慮によるものです。2階最前列中央は、間違いなく“神席”です。

 また、リボンを用いたフライングでは群を抜いて優雅な光一くんを見ることができます。まるでリボンの先の揺れまで計算してるんじゃないかと思うくらいに美しい。他の人がやっても光一くんほどきれいにはリボンを扱えないんです。光一くんのプロ意識には涙が出ちゃいますよ」(ジャニーズウォッチャー)

 今や日本一チケットが取れない舞台だと言われている『Endless SHOCK』。光一の技術の高さが分かる舞台であることに加え、座長である光一の、他の出演者に対する要求も高いため、ふぉ〜ゆ〜やTravis Japanなど、出演するジャニーズメンバーの演技やアクションのレベルが高くなっているのもポイントだという。

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