■貫地谷しほりの成長を楽しんでいるファンも多い

『ちりとてちん』で貫地谷が演じた喜代美は不器用なドジっ子だったが、今では貫地谷はどんな役柄もこなす演技派に急成長し、30代前半とは思えないほどの貫禄がある。彼女の持ち味は演技の幅の広さで、現代劇だけでなく時代劇もそつなくこなし、大河ドラマは『龍馬伝』(NHK)の千葉佐那役などで4度も出演。昨年はhuluオリジナルミステリー『ミス・シャーロック』が話題となり、近年はミステリー畑でも活躍している。

 今回の『なつぞら』では、物語が進むにつれツンとした女性から、なつへの愛情がにじみ出る優しい先輩“マコさん”に自然にシフトしてみせ、その心境の変化と人間らしさを見事に演じきっていた。「あの喜代美がこんなに大人になって」と、その成長を噛みしめている朝ドラファンも多いのでは? 過去ヒロインの成長が楽しめるのは、朝ドラヒロインがたくさん登場する100作記念作『なつぞら』ならではの楽しみ方だ。喜代美から12年、大人の女優に進化した貫地谷しほりの演技から今後も目が離せない!(朝ドラ批評家・半澤則吉)

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※画像はNHK『なつぞら』番組公式ホームページより

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