■笑福亭鶴瓶を混乱させて

 お次は上岡龍太郎(77)。横山ノックの参院選出馬による「漫画トリオ」の活動休止後、立て板に水のような理路整然とした切れ味鋭い知的なしゃべりで、関西で売れっ子に。

「俺は絶対に東京に行かへん!」と語っていたが、84年の『笑っていいとも!』(フジテレビ系)への出演以降、東京でも仕事を増やし、全国区の人気者となっていった。放送作家時代に、上岡出演の『EXテレビ』(日本テレビ系)に関わった、江戸川大学教授でお笑い評論家の西条昇氏は、そのスゴさをこう振り返る。

「上岡さんの独特の知識と教養からくる“屁理屈トーク”は、聞く者をその世界に引きずり込む力があり、“ヘェ〜”と唸らせる説得力があるんですが、最後にはオチが待っていて、きっちり笑いのネタとして成立してしまう。今のテレビでは、なかなかお目にかかれない“大人の話芸”を持つ芸人さんでした」

 その才能が最も輝いたのは、笑福亭鶴瓶とのフリートーク番組『鶴瓶・上岡パペポTV』(読売テレビ)だろう。

「漫才風にスタートしながらも、徐々にその屁理屈で、鶴瓶さんを混乱させていき、鶴瓶さんが感情的になればなるほど、上岡さんの屁理屈とツッコミが冴えていく。放送禁止用語を発する口元に〈禁〉マークが出たりする演出のハシリでもありましたね」(前同)

■引退してからも飲食店や不動産で

 島田紳助(63)が豪快だったのは、やはり、その稼ぎっぷりである。「11年に芸能界を引退してからも、飲食店や不動産の収入が年間1億円以上。その貯金額は宮根誠司が“それはもう貯金というのか、なんというのか……国家予算とまでは行かへんけど、どこかの県ぐらい”と驚いたほど。100億円はゆうに超えているだろうといわれています」(芸能記者)

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