貴乃花
貴乃花

 元横綱・稀勢の里(33)がついに、髷に別れを告げる。「今年の大相撲初場所で引退し、荒磯親方となった稀勢の里。スーツにチョンマゲで相撲解説する姿も好評でしたが、9月29日の引退相撲で髷にハサミを入れます。この日を選んだのは、元師匠である故・鳴戸親方の誕生日だからというのも稀勢の里らしいですね」(ベテラン相撲記者)

 この引退相撲に向けて現在、稀勢の里は東奔西走しているという。「引退相撲は力士による自主興行。いずれ自身の部屋を持つことになる新米親方にとっては、部屋運営費用を集めるための最後の一大集金パーティです。現在、稀勢の里はタニマチや資産家らとの飲み会に頻繁に参加し、“営業”に精を出しているようです」(前同)

 とりわけ稀勢の里は、金策に走らざるをえない切羽詰まった状況だという。「現在は荒磯親方として、所属する田子ノ浦部屋の部屋付き親方をしています。通常は数年間、親方修業をした後に独立しますが、稀勢の里は田子ノ浦親方との折り合いが悪く、来春にも独立するのではといわれています。秋葉原近辺で部屋を探しているという話もありましたが、土地代や改築費用だけでも億レベルの出費ですからね」(同)

 また、弟子集めにも厳しい現実が待ち構えている。「昨今は高卒や大卒の力士が増えていますが、日大出身者は親方が日大OBの追手風部屋など、すでにルートが決まっています。横綱・白鵬は相撲の名門、鳥取城北高校の石浦監督の息子、石浦を内弟子として育てるなど、現役ながら強力な人脈を構築。内弟子の一人、炎鵬も先場所に三賞を受賞しました。中卒叩き上げかつ、内弟子のいない稀勢の里は、すでに大きく差をつけられています」(相撲関係者)

 だが、心配事はこれだけではない。金、弟子に続く3つめの災厄があるという。「一部で心配されているのが“第二の貴乃花”化。実は稀勢の里は角界改革にも意欲的で、“稽古は午前と午後の2部制”“調理師を雇って、ちゃんこ番を廃止する”という荒磯部屋構想を、引退直後に語っていました。横綱時代の稀勢の里は貴乃花と頻繁に電話で連絡を取り、相談もする仲でしたから、貴の無念を晴らす動きに出ることも考えられます。保守的な相撲協会幹部に目をつけられなければいいんですが」(前同)

 茨の道が待ち受ける荒磯親方。健闘を祈る!

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