■基本料金0円の電力会社も検討

 “もっと分かりやすいプランはないのか”という人には、最近増えている「基本料金0円」の電力会社も検討してほしい。電気料金は、契約アンペア数による「基本料金」と、使用分の「電力量料金」、そして「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の3つで成り立っている。そのうち、基本料金がなくなるプランがあるのだ。「その分、電力量料金は少し割高になりますが、それでも多くの世帯で電気代が安くなるはず」(前同)

 余談になるが、子どもが巣立って4人家族から2人暮らしになっても、4人当時と変わらぬ40A契約のままで、高い基本料金を払い続けているケースは少なくないそうだ。「40Aを30Aに1つ下げるだけで、基本料金は安くなる。現在の契約内容をしっかり把握することも、電気代を安くあげるためのポイントとなります」(同)

■切り替えるときの手順は?

 では、検討を重ねて実際に電力会社を切り替えるとき、どんな手順で進めればいいのだろう。「切り替えは、新旧契約会社のどちらにも連絡や訪問が必要な携帯電話のキャリア変更と比べると、とても簡単。新しく契約したい電力会社に連絡して、手続きをするだけです」(同)

 その際には、現在契約中のデータが3つ必要になる。「契約者の名義」と「供給地点番号」「お客さま番号」だ。これは電気の検針票にすべて記載されている。

「ご家庭のメーターが、国策として20年代早期に全世帯導入を進めているスマートメーターに交換されていれば、2~3日後には切り替えが完了します」(同)

 スマートメーターへの交換がまだでも、切り替えの申し込みをすることで優先的に交換してもらえ、立ち合いも不要。国策だけに、もちろん費用は無料だ。申し込みから1か月以内には切り替えが終了するという。

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