■NHK集金人の強面訪問

――立花氏が「NHKをぶっ壊す」と決意した理由の一つに、NHKが受信料契約する際の悪質行為があるとされる。受信料の新規契約と集金を代行する会社は主に3社。このうちの1社であるエヌリンクスは、東証二部上場の企業。ちなみに集金人の実態を批判して立花氏が参院選に当選したことなどで、同社の株価は一時、上場来安値を更新したという。

「毎日のように、ウチのコールセンターに電話かかってくるんですよ。“NHKの集金人が家に来ていましたが、立花さんの名前出した途端、いなくなりました”って。彼らは会社から、こう言われてるそうなんです。“立花の名前が出たら、これまでにないぐらいの全力疾走で逃げろ”と(笑)。逃げるっちゅうことは悪いことしてるってことでしょう。

 この前、名古屋市で技能実習生のベトナム人が契約に来た集金人に消火器を噴射した事件があったでしょう。あれなんて会社から外国人の家に行けという指示が出ているから起きた事件ではないかと思いますね。外国人がテレビはないといっても、“携帯持ってるだろ、ワンセグあるだろ”って、日本語がしゃべれない人たちを威圧とも取れるような“強面訪問”するわけですよ。

 日本人にも、NHKの集金人がドアに足を突っ込んだり、バインダーを挟んでドアを閉めさせなくするなんて話もよく聞きます。家の前で待ち伏せするなんてのもあります。僕が6年前から注意しても、NHKはそれについて調査すらしない」

――一方、NHK会長は現在の上田良一氏で22人目。立花氏は「NHKがおかしくなったのは、15代会長の島桂次氏(故人)から」だと打ち明ける。

「島さんのときに衛星付加受信料というのを政府に認めさせたんですが、これは、NHKの受信料制度からしたら、完全におかしな話。そもそも、衛星放送は、放送法15条に規定されている“あまねく日本全国で受信させる”という原則に基づき、離島や山間僻地でも映るよう宇宙から電波のシャワーを降らせるため、衛星を宇宙に打ち上げたわけですよ。だから、そんなものに付加料金を出すことがおかしいんです。そもそも衛星放送に公共性なんてないでしょう。プロ野球中継や映画のどこが公共放送なんですか。その島氏の次の会長が川口幹夫氏で、その次の海老沢勝二会長の時代に大きな不祥事が発覚しました」

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