■「国民ファースト」の姿勢こそNHKのあるべき姿

――04年に「紅白歌合戦」担当プロデューサーの制作費不正支出などの不祥事が発覚。海老沢氏が国会に招致された際にNHKが生中継しなかったことから、受信料の不払い運動まで起きた。

「海老沢さんは島会長時代に一度、本流から外され、NHKエンタープライズの社長に。いわば左遷されてた人です。だから会長になった際には、海老沢さんは自分の脅威になりそうな人を、どんどん異動させるなど、独裁体制を敷こうとしていたんですね。

 そのため僕みたいな、まったく寝首をかく可能性のないヤツを重宝するわけです。実は、信じてもらえないかもしれませんが、僕は海老沢さんのカバン持ちだったんですよ。いつも会長はウーウー唸っているんで、“カバン持ちますよ”というと、“ええよ、自分で持つよ、ウーッ”って、また唸るんです(笑)。

 海老沢さんによると、日本の3大自慢が、富士山・新幹線・NHKだとか。もう本当に保守の人ですよ。ただ、海老沢さんの時代には、今のように強硬な受信契約はなかったですね。その次の次の福地茂雄会長(アサヒビール元社長)のあたりからですね、NHKが変節し、傲慢で強行になったのは……。で、福地さんの次がJRの松本正之さん(JR東海元社長)、次が籾井勝人さん(三井物産元副社長)ですよね。そんな株式会社の人が公共放送のNHKの会長やったらアカンでしょう」

――籾井会長は着任当初、「政府が右というものを左というわけにはいかない」と発言し物議を醸し、“安倍首相のお友達”と呼ばれた。また、松本会長時代に政府が国会に提示したNHK経営委員会のメンバーには、作家の百田尚樹氏ら安倍首相の“お友達”がズラリと並び、“アベさまのNHK”と揶揄された。

「(NHKが安倍政権に)近いかどうかっていうより、もう安倍政権と一体ですよね。近いというレベルじゃない。だって、安倍さんがNHK経営委員を任命するわけですよね。そして次に、任命された経営委員が会長を選ぶわけでしょう。しかし、これはおかしいですよ。本当なら、NHK会長人事については、受信料で金を集めてる以上、国民の声を聞くべきでしょう。国民の中から経営委員になりたい人を公開抽選で決めるべきなんです。NHK経営委員になっていただきたい人、誰がいいですかってね。これこそが、公共放送局であるNHKのあるべき姿ですよ」

――立花氏が主張する通り、「国民ファースト」。この姿勢こそNHKのあるべき本当の姿だろう。立花氏とNHKとの“本当の闘い”“改革”が今、始まる!

あわせて読む:
・錦戸亮退所後の「関西J」を担う「なにわ男子」デビュー発表カウントダウン!
・安倍晋三、麻生太郎に怒怒怒!「払ってはいけないお金」年金や電気・水道・ガスなど要チェック
・小泉進次郎&滝川クリステル「親族挨拶」兄・孝太郎の隣に「噂の女優」

  1. 1
  2. 2
  3. 3