堤真一(左)、眞栄田郷敦
堤真一(左)、眞栄田郷敦

『JAC』(ジャパン・アクション・クラブ)といえば、海外でも活躍できるような俳優・スタントマンの育成や、若者の教育を理念に、国際的アクションスターの千葉真一(80)が立ち上げた組織だ。

 映画、テレビドラマ、舞台、バラエティ番組、イベントなど、さまざまなフィールドで、JACメンバーは現在も活躍を続けている。

 今やハリウッドでも活躍する俳優の真田広之(58)や、日本の映画及びドラマ界には欠かせない存在感を放つ堤真一(55)や伊原剛志(55)、女優の志穂美悦子(63)など、数多くのスターを輩出したことでも知られる。

 1970年に設立されたJACは、今年で50周年を迎えた。

 日本芸能史に燦然と輝きを放つJACが、今現在、具体的にどのような活動をしているのか、練習の現場にお邪魔して、JAC代表の西田真吾さん(14期生)と、名優・若山富三郎氏の息子で、JAC顧問を務める俳優の若山騎一郎さん(13期生)に話を聞いてみた!

■新田真剣佑と眞栄田郷敦もJACで育った

――現在は何人ぐらいがJACに登録しているんでしょうか?

「登録しているのは30人ほどで、メンバーは20~30代がほとんどですね。千葉真一さんの息子の新田真剣佑(22)と眞栄田郷敦(19)も、よくトレーニングに来てましたよ」(西田さん)

――あの2人も来ていたんですね! 真剣佑さんは、10月クールドラマ『同期のサクラ』(日本テレビ系)への出演、郷敦さんは『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)の好演も話題になるなど、2人とも大活躍ですよね。

「真剣佑も郷敦も、今みたいに俳優業で忙しくなるまでは、みんなと一緒に汗を流していましたよ。今でも僕らとよく食事はするんですけどね」(西田さん&若山さん)

――小さい頃から、真剣佑さんと郷敦さんを見ていると思いますが、役者として大活躍の2人はどういう印象でしたか?

「真剣佑は本当に才能があって何でもできる。彼は一度見たら、すぐに自分のものにしてしまうんですよね。逆に郷敦はできるまで、とにかくできるまで頑張る努力家といった感じですね。あきらめずにコツコツ続けることができる。タイプは全然違いますが、2人とも今の芸能界の若手ではナンバーワンだと思いますよ。

 千葉真一さんもたまに顔を出されます。JACのメンバーで千葉さんの自宅にうかがって練習したり、合宿をすることも。この前の7月には、メンバーみんなで千葉県の勝浦の海で泳ぎましたね。だって千葉さんが泳げっていうから(笑)」(西田さん&若山さん)

顧問の若山さん(左)と、代表の西田さんに話をうかがった

――現在、JACに登録されているのは、やはり格闘技の経験があるような人が多いのでしょうか?

「全然そんなことないんですよ。女性だとダンスやってる人とかはいますけど。実は、JACはAKB48みたいな感じで、メンバーは別々の芸能事務所に所属しているんです。もちろんJAC一本でやっている人もいますけど、それぞれアクションを学びたい、俳優としてできることを増やしたいと思って来てくれるんです」(若山さん)

――JACとしてはどのような仕事があるのでしょうか?

「総合格闘技『RIZIN』のオープニングイベントとかもやりましたよ。あとは、テーマパークでの忍者ショーだったりですかね。今日練習しているのも忍者ショー用のアクションです。また、この10月にはLAでのイベントにも招待されています。LAで千葉さんの知名度はスゴいですからね」(西田さん)

忍者ショーに向けて立ち回りを練習
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