(左より)吉沢亮、佐藤健
(左より)吉沢亮、佐藤健

 9月9日、21年放送のNHK大河ドラマ『青天を衝(つ)け』の主人公・渋沢栄一役を俳優の吉沢亮(25)が演じることが発表された。

 現在放送中の連続テレビ小説なつぞら』では、ヒロインなつの初恋の人であり、なつに絵の手ほどきをした青年画家・山田天陽を好演した吉沢。9月3日の放送で天陽が死去しドラマからは退場したが、SNS上で“天陽ロス”が広がるなど、視聴率好調の立役者の一人となった。

『青天を衝け』は、日本資本主義の父と称され、新一万円札の顔にも採用された渋沢栄一の人生を描く物語。制作統括の菓子浩氏によれば、「瑞々しくて若々しい渋沢さんを切り取りたい」という理由から20代の俳優を探しており、映画『キングダム』など過去の出演作を見て“芝居が託せる”吉沢へのオファーを決めたという。また、1年間の長丁場となるゆえに『なつぞら』スタッフからの評判も参考にしたそうだ。

 本人も会見で「まさか自分に来るとは。信じられなかった」とオファー時の心境を語っていたが、ファンにとっても青天の霹靂だった模様。ネット上では「おめでとう‼」「大出世だね!頑張って」と多くの喜びの声が上がる一方で、「好きだけど…大丈夫かな。まだ早くない?荷が重そう」「喜んでるというより戸惑ってます…」「佐藤健が断ったとかいろいろ勘ぐっちゃう」といった困惑の声もちらほら見受けられる。

 確かに2011年にドラマデビューした吉沢の主演経験はさほど多くなく、所属事務所のアミューズには、先輩として佐藤健(30)や三浦春馬(29)といった主役級の演技派俳優たちが顔をそろえている。大河&朝ドラ出演経験が豊富な彼らよりも先に吉沢が“大河の主演”を務めることに違和感を覚えたファンもいたようだ。

 しかし、朝ドラ出演で布石を打ち、のちに大河主演という流れは『まんぷく』(2018年)から『麒麟がくる』(2020年)の長谷川博己(42)と同様であり、近年の鉄板ルートとなりつつある。吉沢の場合、低視聴率にあえぐ『いだてん』(2019年)と同じ「近代モノ」であるところに若干の不安はあるものの、作品が成功すれば役者として一段と飛躍を遂げることは間違いない。

 何はともあれ、“旬のイケメン俳優”という世間の色眼鏡を外す大きなチャンスを手に入れた吉沢。さまざまな雑音を吹き飛ばすような座長の姿を期待したい。

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