片山萌美
片山萌美

 最近ではドラマや映画などで女優としての活躍が目立つ片山萌美さん。“大人のオンナ”という印象がある彼女の意外な素顔やプライベート、そして自身の内面の変化などが今回の取材で判明した!

――9月6日に、片山さんが出演された映画『いなくなれ、群青』がとうとう公開されました。原作は青春ファンタジー小説ですよね。

片山 そうなんです。変わった話なので、あらすじを説明するのが難しいんですけど。“捨てられた人間”たちが行きつく謎の孤島で、繰り広げられる青春ドラマといいますか……。島に連れてこられるのも、学生ばかりなんです。

――興味深いストーリーです。片山さんは、どんな役で出演されたんですか?

片山 私はその島の郵便局員なんです。いわば唯一の“島側”の人間で、重要な情報を握っているんです。

――物語のキーマンですね。

片山 登場人物はほとんどが中高生なので、私が演じる役は少し年上のお姉さんが、若い子たちをちょっと上の目線から見守っているという感じでしょうか。

――“謎を秘めたお姉さん”かぁ……片山さんのイメージにピッタリですね!

片山 でも、なかなか役作りが難しいんです。だって、特殊な島で、この郵便局員の女性はずっと一人で過ごしているんです。周りに大人もいない状況で何を考えて生きてきたんだろう、とか。島に連れてこられた学生たちのことを、どう見ているのだろうか、とか。

――なるほど。演じる人物のバックグラウンドを想像すると、難しいですよね。

片山 はい。いろいろと考えさせられる役です。

――映画は“青春もの”ですけど、中高年でも楽しめそうですか?

片山 もちろんです。むしろ、大人の方のほうが共感できる部分が多いと思います。島に連れてこられた学生たちがひそかに抱えている悩みやコンプレックスって、きっと誰もが通ってきた道だと思うんですね。そういう意味でも、大人の方は自分の青春時代を振り返りながら、懐かしい気持ちにもなれると思います。私自身、作品を読んで、そういうふうに感じましたから。

――学生時代の片山さんって、どんな感じでした?

片山 基本的には今と変わらないです。あっ、でも、今よりも自信を持っていましたね、“女子高生最強”って思っていたときもありましたね(笑)。

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