■配給会社が見つからず、公開できない……?

 映画『ばるぼら』は、手塚治虫生誕90周年を記念し、“映像化不可能”と言われた手塚治虫原作の同名マンガを実写化した作品。原作のマンガ『ばるぼら』は、禁断の愛とミステリー、芸術とエロス、スキャンダル、オカルティズムなど、さまざまなタブーに挑戦した問題作として知られる。

「映画は手塚治虫の長男である手塚眞が監督を務め、異常な性欲に悩む主人公の小説家を稲垣が、ホームレス同然の少女・ばるぼらを女優の二階堂ふみ(24)が演じます。原作マンガは、世界的にコアなファンを持つカルト的作品で、映画は今年10月の公開を目指していました。ところが、配給会社が見つかっていないためなのか、公開日のアナウンスがありませんでした。

 香取の『凪待ち』は、『サニー/32』や『孤狼の血』など、ヒット作を連発している白石和彌監督が手掛け、リリー・フランキー(55)、音尾琢真(43)、西田尚美(49)など、演技派が脇を固めています。同じく草なぎの『台風家族』も中村倫也(32)、尾野真千子(37)など、数字が期待できるキャスティング。一方で、『ばるぼら』は2作に比べるとキャスティングが少し弱いこともあり、広告宣伝費を集められるのかと、関係者の間では懸念の声が上がっているといいます」(前出の映画制作会社関係者)

 同作は、日本、イギリス、ドイツの合作で、映画『恋する惑星』などウォン・カーウァイ監督とのコンビで知られるクリストファー・ドイルが撮影監督を務める。また、主演のオファーを受けた際に、稲垣は「自分にとって新しい挑戦。今のタイミングでなければ演じられない役なのかなと感じました」と意気込みを語ったことも注目を集めた。

「稲垣にとっても新しい挑戦で、肝いりの作品ですから、アート系の映画としては完成度の高い内容になっているのかもしれません。映画自体は昨年12月に完成していて、以前は9月公開というアナウンスもありましたが、今のところ公開日は未定のようです」(前同)

 稲垣、二階堂とこれまで実績を重ねてきた俳優陣が出演する作品だけに、関係者としても、お蔵入りだけは避けたいところ。ところが、ここにきて10月28日より開催される『第32回 東京国際映画祭』の主要部門の中で映画祭の顔とも呼べる『コンペティション部門』への出品が決定したと、9月18日に発表があった。

「『東京国際映画祭』で好評を得れば、配給会社も決まるでしょう。公取委の件もありましたから、資金さえ用意することができれば、地上波の番組での宣伝もできます。稲垣をはじめとする関係者の頑張りに期待したいですね」(同)

 手塚治虫の最大の問題作とも評される作品だけに、ファンも待ち望んでいる映画『ばるぼら』。稲垣の熱演を大スクリーンで観たいものだ。

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