■大麻で逮捕される有名人は後を絶たない
一方で、日本では医療用大麻についても議論は進んでいないという。
『週刊新潮』では、2017年4月に、大麻所持で有罪判決を受け、執行猶予中の高樹沙耶氏(56)に世界的な大麻解禁の動きについて、話を聞いている。
高樹氏は『週刊新潮』の取材に対し、「大麻に触れる日本人が増えるのはいいこと」「早く諸外国のように医療現場などで大麻が有効活用できるような状況になればいい」と話している。
「世界的に大麻は解禁の風潮にありますが、現在の日本ではもちろん違法です」(医療系書籍編集者)
2017年5月、『KAT-TUN』の元メンバー・田中聖(33)が大麻を所持していたとして逮捕。今年5月には同じくKAT-TUNの元メンバー・田口淳之介(33)と内縁関係にある女優の小嶺麗奈(39)が2人とも大麻所持で逮捕されている。『週刊新潮』に取材を受けた高樹氏は、田口が逮捕された際、「人権侵害である」として現行の法律やメディアの報道を非難した。
また、7月にはロックバンド『RIZE』メンバーのJESSE(マック・ファーデン・ジェシー・ソラト/39)と『RIZE』メンバー及び『Dragon Ash』サポートメンバーのKenKen(金子賢輔/33)が、大麻所持で逮捕されるなど、有名人の逮捕が続いている。
「医療用・嗜好用大麻を解禁している国、地域でも未成年の使用は禁止されています。周辺の法律や条例を整備して、ようやく解禁に至っているんです。日本の医療現場にも、大麻の効能を評価する人もいます。また、がん患者をはじめ、医療用大麻の導入を求める人も少なくありません。世界的な動きを受け、今後、日本でも大麻の是非を含め、議論が進んでいくのではないでしょうか」(前出の医療系書籍編集者)
日本から飛行機で3時間足らずのグアム、サイパンでの嗜好用大麻解禁は、日本にも何かしら影響があるのだろうか?