カレーは食べる漢方薬!「死ぬランチ・長生きできるランチ」の画像
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 オレたちのお昼ごはん定番メニューが命を縮めていた。何を食べればいいのかが分かった!

 お昼に何を食べるか。これが長寿と短命の分かれ道にもなる――こう話すのは、『病気を防ぐ「腸」の時間割』(SBクリエイティブ)などの著書がある東京医科歯科大学名誉教授(医学博士)の藤田紘一郎氏だ。「昼に食べたものは夕方から夜にかけて小腸で吸収されます。自律神経が交感神経から副交感神経へと切り替わり、小腸の働きが最も活発になる時間なんです。ランチは、腸が最も効率的に栄養を吸収できる食事とも言え、毎日のランチで何を食べたかが1年後、10年後の健康状態を左右すると言って過言ではないと思います」(前同)

 昼食は安くてお手軽な調理パン(焼きそばパンやコロッケパンなど)と缶コーヒー。こんな昼食を続けていると、糖尿病を呼び込み、肌や内臓の老化を早めるという。「調理パンは炭水化物(糖質=以下同)が多くて血糖値を高めるため、糖尿病の引き金になります。また、調理パンやファストフードで使われる油は、活性酸素を発生させ、老化を早める悪い油が多い。お手軽昼食は、まさに命を縮める食事と言えます」(同)

 中高年が特に気をつけたいのが、大盛チャーハンなど炭水化物メインのランチだ。糖質が多い食事は、がんや生活習慣病の発症リスクを上げるという。「糖質は中高年にとって“毒”だと考えるべきでしょう」(同)

 小麦粉などは白米よりも糖質が多い。中華麺の原材料は小麦粉なので、「ラーメンライスは糖質過多で、頻繁に食べていると食後高血糖になり、糖尿病へ一直線の“危険なランチ”と言えます」(管理栄養士)

 漢方医療や食品の健康効果に詳しい、千葉県市川市で『タムラ薬局』を営む田村哲彦氏(薬学博士)は、こう話す。「夏から秋口にかけては、胃腸の調子が悪くなって健胃薬や整腸剤を求めるお客さんが増えますね。胃腸は夏の暑さや湿気に弱いんですよ。こうして弱ったところに、胃腸の敵である冷たいものを口にする。これで余計に調子が悪くなるんです」

 この時期は冷たい麺類(冷しそばや冷やしうどん)などは控えたい。「朝食はコーヒーとトーストなどの軽いものが多いので、昼食はきちんと栄養バランスがいいものを食べてほしいですね」(前同)というから、昼にもりそば(かけそば)などを食べただけでは、体に必要な栄養が不足しているという。「もりそばなら、卵やワカメ、とろろなどをトッピングすると、栄養を補うことができます。特に、とろろは強精効果や胃腸の調子を整える作用があるのでオススメです」(同)

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