■オリックス、ソフトバンクも名乗り

 侍ジャパンと原巨人が争奪戦を繰り広げる中、青ざめているのが古巣のオリックスだ。「宮内義彦オーナーは、オリックス時代からイチローをかわいがってきた。メジャー移籍後も、グループ企業のCMに起用し続け、オフには練習場を使わせてあげていますから。“日本球界復帰なら、うちだろう”と確信しているはずです」(パ・リーグ担当記者)

 確かに、大恩あるオリックスで指導者になるのが、最も自然だろう。「ただ、イチローは、“監督をするなら優勝が狙えるチーム”というスタンスだといいます。オリックスは、そこが弱い。また、次期監督は田口壮2軍監督が有力。イチローは田口の後輩ですから、田口が監督をやるまでは打診されても断るでしょうね」(前同)

 オリックスは、“至宝のイチロー”をかっさらわれたらたまらないだろうが、同じパ・リーグに思わぬライバルがいるという。「ソフトバンクです。イチローは、優勝を狙えるチームで監督をやりたいのが本音。今や資金力、戦力とも球界トップとなったソフトバンクは魅力的です。それを知ってか、イチローは事あるごとに王会長への憧れを語っていますし、孫正義オーナーとも良好な関係だといいます」(同)

 侍ジャパンと原巨人の争いに、オリックス、ソフトバンクも名乗り。バトルロイヤルの様相を呈してきたイチロー争奪戦だが、最後に思わぬ強敵も控える。

「マリナーズですよ。イチローの現在の肩書は、“マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター”。奥さんはシアトル郊外で美容室を経営するなど、生活の基盤はアメリカにあるんです。松井秀喜にしてもそうですが、イチローには“日本に戻らない”という選択肢もあるわけです」(スポーツ紙メジャー担当記者)

 “孤高の天才”は、どんな決断を下すのか――。

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