乃木坂46の冠バラエティ番組『乃木坂工事中』が9月29日(日)深夜にテレビ東京系列で放送された。
この日の企画は、5年前に1・2期生が挑戦した富士登山に4期生と新キャプテンの秋元真夏が挑戦する「24枚目シングル ヒット祈願キャンペーン」の後編。
秋元真夏、金川紗耶、柴田柚菜、筒井あやめ、早川聖来、矢久保美緒の「富士宮ルート」チームと、遠藤さくら、賀喜遥香、掛橋沙耶香、北川悠理、清宮レイ、田村真佑の「吉田ルート」チームに分かれたメンバーが、それぞれ最初の目的地である山小屋に到着し、そこから富士山の登頂を達成するところまでが放送されたのだが、今回の注目シーンは、やはり秋元真夏が登頂への挑戦をリタイアしたところだろう。
秋元が涙を流しながらカメラに語った「初めてキャプテンに就任して任された仕事だったし、他のメンバーはみんな頑張って上まで登る決断してくれているのに、それに参加出来ないのはキャプテンとして全然ダメだなってすごく思ってしまってる」という言葉からは、いかに4期生と一緒に山頂まで行きたかったかという気持ちが伝わってくる。
そんな秋元の想いを胸に山頂を目指した5人が所々で叫んだ「真夏さん! 〇〇~!!(〇〇の部分にはいろいろな言葉が入る)」という言葉は、笑える一面もあるのだが、とても気持ちの込もったものだった。
24枚目シングルのセンターである遠藤さくらが登頂後に言った言葉も名言だった。吉田ルートチームも体調不良で4人がリタイアし、最終的に登頂出来たのは遠藤・掛橋のふたりだけとなってしまったのだが、遠藤が頂上で合流した早川に「他のみんなは?」と訊かれた際に、「ここにいる」と肩にかけた襷(たすき)を見せながら答えたのだ。リタイアした4人の想いが襷を通してふたりに引き継がれていたことが分かる、視聴者の涙を誘うシーンだった。
富士登山のヒット祈願キャンペーンは今回が2度目だったが、今回も視聴者の心を揺さぶる「神回」となったことは間違いない。
(文・鎌形剛)