■新田真剣佑はあのヒット作の役名を
真剣佑によると「『ちはやふる』は(活動拠点をアメリカから日本に移した自身にとって)芝居を志すきっかけになった作品なので、自身の役名である“綿谷新(あらた)”からとった“新田(あらた)”という名字を使わせてもらった」という。また、ブレイクのきっかけとなった作品の役であることから、「新田」には“初心忘るべからず”という考えも込められているとも語っている。
また、改名といっても、ガラリと名前を変える人もいれば、よく見ないと気づかない改名をする人もいる。1971年放送の特撮ドラマ『仮面ライダー』(テレビ朝日系・旧NET)で変身ヒーローを演じたことで、一躍有名になった藤岡弘は、84年に名前の最後に読点の「、」を付けた「藤岡弘、」に改名している。
きっかけは映画『SFソードキル』でハリウッド作品に初出演したことで、藤岡は現地のスタッフからも称賛され、日本人として初めて米国俳優協会の会員となった。そこで藤岡は原点に立ち返るために改名したそうで、「昔の武将は一度“、”を打って決意した。周囲に流されることなく立ち止まり自分を見つめるという覚悟と、“我未だ完成せず”との意味を込めて改名に踏み切った」などと、理由を語っている。
改名したことによって運気が変わり、ブレイクしたり活躍の幅を広がることもあるが、逆に新しい芸名になじんでもらえず、そのまま消えていく人もいる。事情はそれぞれだが、改名は芸能人にとって大きなターニングポイントのようだ。