スマホ「ながら運転」厳罰化の全容の画像
写真はイメージです

 9月13日、政府は車の運転中にスマートフォンや携帯電話などを使用する「ながら運転」を、12月1日から厳罰化する改正道交法の施行令を閣議決定した。今回の決定に交通ジャーナリストの村松虎太郎氏は、こう言う。「ながら運転は昨年、2790件発生しており、10年前に比べて倍以上の件数に増えています。ながら運転が原因の凄惨な死亡事故も発生しており、今回の厳罰化は至極まっとうなことだと思います」

 スマホの普及などにより激増中の、ながら運転。その厳罰化の詳しい内容とは、運転中にスマホなどを手に持って通話したり、画面を注視する“保持行為”は、違反点数が1点から3点に。

 また、こうした行為がきっかけで「交通の危険」を生じさせた場合には、違反点数は2点から6点となり、罰則も「3か月以下の懲役、または5万円以下の罰金」から「1年以下の懲役、または30万円以下の罰金」に引き上げられた。“保持”の反則金も、これまでの6000円から1万8000円へと、3倍になります。免停は6点からですので、ながら運転で危険を生じさせた場合、一発で免停となりますね」(前同)

 あ今回の厳罰化のさらなる注意点を、村松氏は語る。「おそらく、“保持”に関しては幅広く適用されると思います。つまり、スマホの画面をまったく見ていなくても、手に持っているだけで取り締まられる可能性が高い。“持っていただけ”という言い訳は、もう通用しないでしょう。加えて今回の厳罰化は、カーナビに関してのながら運転も厳しく問われます。スマホだけ注意すればいいと思っていたら、痛い目に遭いますね。カーナビは停車中に操作することを再度、徹底してほしいですね」

 また、高齢者運転の危険性が叫ばれる昨今だからこそ、特に高齢ドライバーの人には気をつけてほしいと村松氏は言う。「75歳以上のドライバーに政令で定める違反行為があった場合、臨時認知機能検査を受ける必要があり、結果が良くない場合、免許証の停止、取り消しとなることがあります。12月、ながら運転の取り締まりが強化され、そうした違反行為に問われることで、最悪の場合、免許を失い、二度と取得できなくなることもあると思います。今後は、ながら運転も含めて、高齢者ドライバーは特に気を引き締めて運転してもらいたいです」

 車がないと生活に困るというドライバーこそ、注意してほしい!

あわせて読む:
・酒、タバコ、鼻ほじるのも要注意! 続けていると死ぬ「実は危険な日常習慣」
・死ぬ!「中国、韓国」超危険食品を緊急警告
・知らずにやってる!? ラーメンの超危険な「7つの食べ方」