■ツッパリと半グレの違いは?
――横浜銀蝿の時代はツッパリの全盛期。その後、ヤンキーなどと名称は変わり、今では“半グレ”なる輩も出てきている。メンバーたちにツッパリと半グレとの違いは? ツッパリとは何か? その哲学を聞いてみた。
Johnny 俺たちは、昔から不良少年には憧れたけど、非行少年にはなりたくなかったから。人に対する最低限のルールは守ってきた。そこが違うところかな。
TAKU ツッパリとは、やせ我慢のことだよ。だって俺たち、暑いのに革ジャン着てるし。もちろん喧嘩に行くのも怖いし、バイクで、走ってても怖いよ。その中でやせ我慢の美学を守りながらやってきたから。自分の欲望だけで暴れて、捕まって……みたいなことは、やせ我慢とは違うでしょ?
翔 デビューのとき、オリジナル曲で最後まで行けるのかと言われて、俺らは突っ張ったわけです。大人たちは、それを続けることは難しいと教えてくれたけど、それでも我が道を行きたいと思った。それは一つの覚悟だし、それがツッパリの精神だと思う。
嵐 ツッパリってすごく難しいよね。要は押し出しってことでしょ?
TAKU 相撲かよ!
嵐 前に出るってことだよね。それで、ヤバくなるとうっちゃるじゃない? 今の俺らは、うっちゃりもありかな(笑)。
翔 前に出ましょうよ!
――結成40周年にあたって、オリジナルメンバーがそろう横浜銀蝿。2020年3月からライブツアーを開始。ツアー開催に先駆け、2月19日にはニューアルバム(タイトル未定)の発売も決定した。最後に、その意気込みを聞いてみた。
嵐 今回はJohnnyが加わって、オリジナルメンバーがそろったのが大きいよね。
Johnny 今まではタイミングが合わなかったけど、ディレクターだった水橋さんが去年亡くなられて、そのお別れ会で翔くんと久しぶりに会って、やることになった。全然、ギターに触ってなかったから、3か月猛練習しました。
TAKU Johnnyが参加してくれたことで、役者がそろったよね。来年は僕も還暦で、しかも横浜銀蝿デビュー40周年でもあり、今から楽しみにしています。
翔 この巡り会いに感謝したいね。銀蝿が83年に終わったとき、周囲から「まだまだ、やれるじゃん?」っていう声が多かった。そのとき、じゃあな! と別れた奴らの前に、またこの4人で現れて、メッセージとともに俺たちの今の音楽をぶつけたいな、と思っていたんです。だから今回も、「銀蝿、やるじゃん!」ていうアルバムとツアーにしたいと思っています。
TAKU 対話集会もやる?
翔 いやいや、だって悩みが老後とか終活とか、“金貸してくれ”とか、そんなことになるよ!(笑)。でも、一応検討します!
Johnny 期待してくれているファンも多いと思うけど、僕はレコード会社の現場制作から管理職になって、今まではやらなきゃいけない仕事も多かった。今はやりたいことをやろうと思ってる。なんと言われても、自分のやりたいことをやる。かっこいいJohnnyを見せられるよう、頑張ります!
嵐 還暦オヤジたちのツッパリをお見せしたいですね! 60歳過ぎたオヤジでも、これだけできるぞってところを、今回は特に若い世代にも見てほしいね。
全員 夜露死苦!!