10月も下旬を迎え、来年の話もちらほら聞こえるようになってきた。そうなると出版業界では来年3月始まりのジャニーズタレントのカレンダーが、どの出版社から発売されるのかという話題も注目を集めることになる。
「ジャニーズグループのカレンダーといえば、数万部の売り上げが期待できる“ドル箱”案件です。昨年、2019年版のKing&Prince(キンプリ)のカレンダーがどこから発売されるのか注目されましたが、これまでジャニーズのカレンダーを出してこなかった新潮社から発売されることが明らかになり、業界関係者の間に衝撃が走りました。2020年のキンプリのカレンダーも、同じく新潮社から発売されます」(女性誌記者)
今年3月8日に発売されたキンプリのカレンダーは、予約締切が1月21日だったが、その時点で店頭販売分の確保は難しく、予約しないと購入できない、入手困難なアイテムとしてファンの間でも話題を呼んだ。そして、ふたを開けてみると、初週の売り上げが約7万7000部と、2位のHey!Say!JUMPの約6万部を大きく引き離し、断トツの売り上げを記録した。
新潮社が2年連続でキンプリのカレンダー制作権を獲得した背景を、前出の女性誌記者はこう話す。
「昨年9月19日発売の『週刊文春』(文藝春秋)で、滝沢秀明(37)と、ジャニーズ事務所の現社長の藤島ジュリー景子氏との確執が報じられました。その翌週、9月27日にライバル誌の『週刊新潮』(新潮社)が、滝沢のロングインタビューを掲載し、ジャニーズサイドに“反論の場”を用意したんです。これをきっかけにジャニーズ事務所と新潮社が親密になっていったと噂されています。この一件があった直後、キンプリのカレンダーが新潮社から発売されることが明らかになりましたからね。
さらに、今年1月27日に嵐が活動休止会見を行った直後には、『週刊文春』やジャニーズと関係が深いといわれる『女性セブン』(小学館)が、数ページにわたって『嵐活動休止大特集』を組んだのですが、『週刊新潮』は白黒グラビア2ページで活動休止の事実を取り上げるのみという薄い内容でした。これも新潮社がジャニーズ事務所に忖度したからだともっぱらです。来年のキンプリカレンダーも新潮社から発売されることが明らかになり、今後も『週刊新潮』は、ジャニーズタレントのスキャンダルなどはやらないんだろうな、と業界関係者の間ではささやかれています」