多部未華子
多部未華子

シリーズ「アイドルと結婚できる職業」

第18回 写真家

 モーニング娘。の初期メンバーは今やほとんどが既婚者。AKB48のかつての神7もすでに3名が結婚し、乃木坂46にもウエディングベルを鳴らす元メンバーが登場し始めている。

 彼女たちがパートナーとして選んだ男を並べてみると、“握手会で知り合ったファン”というのは見当たらず、その職業、社会的立場にはある程度の偏りがあることが分かる。

 世の中には、アイドルと結婚できるチャンスが大きい職業というのがあるようだ。そこで、この連載ではアイドルとの結婚をガチで考えている方のために“どんな職業に就けばアイドルと結婚できるか”について、検証していきたい。

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 先日、女優の多部未華子が写真家の熊田貴樹と結婚したことを発表した。2人は、3年前に撮影を通じて知り合って交際に発展したという。

 いかに美しく撮られるか、印象に残るビジュアルを残せるかは、女性アイドル、女優、タレント、モデルらにとって重要なテーマ。スチール写真撮影時には、いわば共同制作者である写真家にすべてを委ねる形になりがちで、それが恋愛関係に発展するケースもたびたびあるようだ。

 そうした背景もあり、写真家は昔から“アイドルと結婚できる職業”のひとつなのである。

 アイドルと結婚した写真家として、元祖にして最大の大物が篠山紀信だ。50年近く前から多様なジャンルを撮影する第一線の写真家として活躍。雑誌の表紙、グラビア、写真集、広告などで芸能人を撮影することも多く、山口百恵から乃木坂46まで、歴代のアイドルたちを被写体としてきた。おそらく日本でもっとも著名な写真家だろう。

 その結婚相手も大物だ。70年代にNHK『紅白歌合戦』に7度出場した南沙織である。撮影を通じて旧知の仲だった2人が結婚したのは79年で、当時、篠山は38歳で南は24歳。篠山にとっては2度目の結婚だった。

 なお、南は篠山との結婚を理由に引退したと勘違いされがちだが、それは事実誤認だ。彼女が78年に引退しているが、そのオフィシャルな理由は、“学業に専念するため。”実際、結婚したのは引退直後ではなく、結婚後も大学に通い、きちんと卒業している。

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