自衛隊芸人トッカグンが教える「豪雨で役立つ実践サバイバル術」の画像
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 列島にすさまじい爪痕を残していった台風19号。「日本は島国で、台風の通り道。豊かな四季がある反面、水害にもろいとも言えます。地震に関しても、4つのプレートがせめぎあっているため、世界一の“地震大国”なんです」(防災ジャーナリスト)

 今回の台風19号は、「過去最大級」と報道されていたため、事前に備えを行う余裕があった。ただ、地震や、ゲリラ豪雨による冠水、土砂崩れなどは、事前に予測することが難しい。そんな不測の事態に陥った際、生死を分けるのは「防災術」だという。防災術に詳しく、『自衛隊芸人トッカグンの日用品で簡単にできる超自衛隊式防災サバイバルBOOK』(双葉社刊、DVD付き)を上梓した、お笑いコンビ『トッカグン』に話を聞いた。「芸人になる前は2人とも、陸上自衛隊の第2特科群に所属していました。特科はいわゆる砲兵のことです。特科ではいろいろなサバイバル術を学びましたが、これに改良を加えて誰でもできるように工夫したのが、僕らの防災術です」(トッカグンの小野寺耕平さん)

 防災士の資格も持っているという小野寺さんは、防災術の重要性をこう説く。「防災術やサバイバル術って、応急の手段なので、一つだけで状況を打開できるというわけではありません。ですから、複数の方法を知っておいて、与えられた環境下で、慌てずに最善の方法を選択することが重要になってきます」

 そこで、無数にある防災術の中から、超シンプルな停電時の即席ランタンの作り方を伝授してもらった。「非常用の懐中電灯を応用するんです。懐中電灯は一方向のみ明るくなりますが、照明器具として使用するには、懐中電灯を(電球を上にして)立てて、発光部分に水の入ったペットボトルを置けばいいんです」(トッカグンの佐藤昌宏さん)

 これで6畳くらいのスペースであれば、十分に簡易照明の代用となる。

 今回の台風19号の被害でも散見された「車の水没」にも、裏技があるという。「車はドアの半分くらいの高さ(約60センチ)まで水がくると、水圧でドアが開きません」(小野寺さん)

 脱出するためには窓から出るしかないのだが、パワーウインドウは電気系統が水浸しで機能しない。「そんなときは、多くの車のシートについているヘッドレストを取り外してください。先端のスチール製の棒を窓とドアの隙間部分に差し込み、テコの要領で力をかければ、簡単に窓が割れますよ」(佐藤さん)

 ぜひ、覚えておきたい。

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