伊藤健太郎
伊藤健太郎

 戸田恵梨香(31)がヒロインの喜美子を演じる連続テレビ小説スカーレット』(NHK)は、ようやく視聴率が上昇し始めた。週間の平均視聴率が20%(ビデオリサーチ調べ/関東地区/以下同)を切ることも多かった本作だが、第6週には4週ぶりに20%を超え、安定感を見せてきた。今回はその第6週のラスト、11月9日の放送を振り返り、注目ポイントを見ていきたい。

 大阪の荒木荘で働いていた喜美子は、美術への思いを捨て信楽に戻った。丸熊陶業で働き出すと、火鉢の絵つけの仕事に魅了される。丸熊陶業の令嬢、照子(大島優子/31)、幼なじみの信作(林遣都/28)と絵つけ小屋を訪れ、その親方連中が辞めることを知った喜美子は、絵つけを自分にやらせてくれるよう照子に頼み込んで……。

 舞台が信楽に移り、大島優子や林遣都といった、幼なじみキャストの演技が話題になっている。この放送では3人が戯れ、お互いにツッコみ合うシーンがあり、「幼なじみ3人組のわちゃわちゃ大好き」「10分足らずでかわいいが詰め込まれすぎてた」と、SNSでも盛り上がった。アラサー俳優たちが演じる10代の姿は、賛否こそあったが、これからも見どころになりそうだ。しかし、それ以上に目が離せないニュースが先週届いている。それが新キャストの発表だ。

 喜美子の弟子役に黒島結菜(22)が、そして喜美子の息子役に伊藤健太郎(22)が決まったのだ。昨年、人気を博した土曜時代ドラマ『アシガール』(NHK)コンビがそろって朝ドラに抜擢されたことに、「朝ドラに若君と唯が」「スカーレットもアシガールも好きだからうれしすぎる」と、SNSではさっそく歓喜の声があがった。

 ドラマ後半を彩る豪華キャストの抜擢で、あらためて考えてみたいのがオープニングの映像。Superflyが歌う『フレア』に乗せて、クレイアニメで喜美子の人生を表現しているのだが、前半には3人の女の子が登場している。これは喜美子、直子、百合子の3姉妹と考えていいだろう。

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